エッセイ26【ラッキー！ま、いっか！】

人生って、何かとトラブルがつきものだ。電車が遅延したり、財布を忘れてしまったり、大事な会議の時間を勘違いしたり…だけど、「ラッキー！ま、いっか！」と思える瞬間がある。

ある日、大事なプレゼンテーションのために朝からスーツに身を包み、準備万端で出勤した。だが、そこで待ち構えていたのは地元駅の大遅延。思わず「またか」と声を漏らした。

遅延の原因は、何と猫が線路に逃げ込んでしまったからだ。猫好きの私としては、それを聞いて思わず笑ってしまった。こんな状況でも、猫の行動は可愛らしく、心が和む。まあ、ラッキーだ！

駅員さんが猫を探しに行くとのアナウンスが流れ、僕はとりあえずコーヒーでも飲みに行こうと思い、駅前のカフェへ向かった。そこで、偶然にも大学時代の友人に出会った。久しぶりの再会に、プレゼンの緊張もほぐれていく。

遅延が解消され、結局僕は会社に遅刻してしまった。しかし、プレゼンは予定よりも遅い時間に開始され、無事に間に合った。しかも、友人との再会でリラックスできたおかげで、プレゼンも好評だった。うん、ラッキーだ！

人生はトラブルがつきものだけど、それをどう捉えるかは自分次第。電車が遅延したら、「またか」と愚痴るだけでなく、「ま、いっか」と思えるようになると、見えてくるものも変わってくる。電車が遅れたからこそ、猫に癒されたり、友人に再会したり、プレゼンを成功させたりできた。

「ラッキー！ま、いっか！」と思える心持ちは、人生をもっと豊かにする。何事もポジティブに捉えて、新しい発見や出会いを楽しむ。そんな毎日を過ごすことが、僕らが幸せを感じる鍵かもしれない。