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町工場社長が「細部に宿らせたい」もの

こんばんは「零細町工場の社長」です。高品質なカッターマットなどを作っている町工場を経営しています。

いやいや、ようやく売れ始めました。何がつうと弊社オリジナル製品のアウトレットラインの「かまへん?」です。

以前の記事に詳しく書きましたが、このラインが生まれたそもそものキッカケは社内の声でした。ポジティブではなくネガティブ方面の。

どんな声かと言うと、ベーシックラインのプロ仕様カッターマット『切られ役』の検品について。「ここまで厳しくやらなきゃだめ?労力かかるし、何よりもったいないし、採算性も悪くなって商売ならんやん」というわけです。

全部その通りなんですよね。でもそこ緩くしてしまったら他社の(相対的に価格の)安い製品と何が違うの?ってなってしまうなって。“厳しい検品”を自信持てるひとつの“売り”にしなきゃいけないなって。社長の判断としてしたわけです。

だからといってその“検品で弾かれた”製品もカッターマットとしての性能としては問題がないわけで。使える物を捨てちゃうのは「エコロジー」と「エコノミー」の観点からしても“モッタイナイ”のは確かに間違いないのです。「環境」にも「商売」にも良くないことはしない方がいいに違いありません。

てことで、解決策としてアウトレットラインをやりたいと思ったのが出発点です。だからって、「アウトレット」とか「訳アリ」とか「B品」とか使い古された言葉で売り捌くのは、汗水垂らして作った製品にも自分たちにも失礼だと考えました。

せっかくだから、自分たちで頭を使ってコンセプトを固めて、言葉につづって伝えて、納得してもらえたお客さんに製品を届けられたらみんな幸せなんちゃうんと。うんうん悩んで出来たのが「かまへん?」割です。

厳しくチェックしているとはいえ、検品で一度弾いた“不良品”といえば、そうとも言えるわけで。売れるかどうかは正直、不安でした。でも、ボチボチですが出始めてるようです。ほんの些細なことかもしれませんが、素直にうれしい。ありがとうございます。

これからも「神は細部に宿る」んだと信じてもっともっと色んなところにこだわって自信を持った製品づくり/販売をしていきたいと決意を新たにした次第です。

ちなみに「かまへん?」割は自社オンラインストア限定商品です。今後ともなにとぞよろしくお願いいたします。

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