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#02 欺瞞(ぎまん)by Paulette Kelly

苦しみのうちに私が主を呼び求めると
主は私に答えてくださった。
主よ、私のたましいを偽りの唇、
欺きの舌から救い出してください。
詩篇 120篇1~2節

聖書新改訳2017  詩篇120篇1~2節

 詩篇 120篇1~2節 欺瞞(ぎまん)とは、人をだます、嘘をつくことで、他者をわざと誤らせたり惑わせたりすることを指します。聖書の最初の書である創世記はこれで満ちています。巧妙な蛇がイヴをあざむいて禁断の果実を食べさせました。ヤコブは「自分はエサウだ」と名乗って父イサクをだましました。タマルは、不当な扱いを受けたとはいえ、ユダを意図的に過ちへと導きました。アブラハムはエジプト人の前に妻サラとの関係について嘘をつきました。サラも神に嘘をつきました...
創世記における欺瞞(ぎまん)の例は枚挙にいとまがありません!

 人間に欺瞞(ぎまん)を教えたのは誰でしょうか?サタンです。彼は「神はあなたを十分に養ってくれないねイヴ。神は意地悪だ。神が与えないのだから、必要なものは自分で手に入れる必要がある」と嘘をついてもよかったでしょう。サタンがもっと率直なら「私は神の玉座を奪いたかったが、彼は強すぎる。しかしあなたを傷つけることで神を傷つけることができる。この果物を食べなさい!」と言うこともできました。
しかし、サタンにとって真実を語ることは不可能なので、彼は分かれた舌、すなわち欺瞞(ぎまん)を使います。サタンはイヴのところに行って、神の言葉に疑いを投げかけます。「神は本当に言われましたか...?」(創世記2章1節)そして神の言葉を否定し「決して死ぬことはありません。」(同4節) と言い、神の善意に疑いを抱かせました。「神がそう言われたのは、あなたがたがそれを食べると目が開かれ、あなたがたも神のようになり、善悪を知る者になるからです。」(同5節) 彼は果物がどれだけ美味しそうかをイヴに示し、イヴはその言葉に引き込まれました。

 ヘブライ人への手紙6:18によれば、神が嘘をつくことは不可能であり、箴言6:16-19では、欺きを神が最も嫌うことの一つとして挙げられています。

主が憎むものが六つある。いや、
主ご自身が忌み嫌うものが七つある。
高ぶる目、偽りの舌、咎なき者の血を流す手邪悪な計画をめぐらす心、悪へと急ぎ走る足、まやかしを吹聴する偽りの証人兄弟の間に、争いを引き起こす者”
箴言6:16-19

聖書新改訳2017 箴言6:16-19

嘘は他の悪行と組み合わされて表示されていることに気づきましたか?これは他の聖句でも見られるパターンです。詐欺は呪いの仲間です[詩篇10:7]、憎しみ[箴言26:24]、窃盗、貪欲、姦淫、殺人[マルコ7:22; ローマ人への手紙1:29]は結びついています。

残念ながら、欺瞞(ぎまん)は道徳的に破綻した現代社会では受け入れられるようになっています。多くのディズニーのホームコメディでは、主人公が親や教師に嘘をついて困難から逃れようとすることが笑いのネタとなっています。また辞書では白い嘘(ホワイトライ)を「他人を傷つけないために必要なもの」と定義し、ホワイトライパーティーは大流行しています。また「ウソ」という言葉自体が「事実をうまくごまかす」「もっともらしいことがら」「信じるテスト」などより受け入れやすい意味を帯びるようになっています。そのようなウソとだましで満ちている世界においても、神の言葉は明らかです。

臆病な者、不信仰な者、忌まわしい者人を殺す者、淫らなことを行う者、魔術を行う者、偶像を拝む者、すべて偽りを言う者たちが受ける分は、火と硫黄の燃える池の中にある。これが第二の死である。 ヨハネの黙示録21章8節

聖書新改訳2017 ヨハネの黙示録21章8節

「他のみんながやっているから」といって自分のウソを正当化することはできません。イエスは私たちを救いました。今私たちは彼を主として認めるべきです。
また次の聖書の言葉を心に留め、正直であることを選ぶべきです。

神を知っていると言いながら、その命令を守っていない人は、偽り者であり、その人のうちに真理はありません
ヨハネの手紙 第一 2章4節

聖書新改訳2017 ヨハネの手紙 第一2章4節

正直さのための祈り

神さま
私の思考、行動、意図において正直であるように助けてください。
あらゆる種類の欺瞞(ぎまん)から遠ざかるように助けてください。
正直でいることが難しい時もあります。しかし、あなたの導きがあれば、これらを乗り越えることができると知っています。また私が犯した罪を認めることで、自分自身に正直であるように助けてください。それらを乗り越えるために私を助けてください。
イエスの名によって祈ります。アーメン

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