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国会傍聴に行くことになったので、菅総理大臣の所信表明演説を読んでみた

なんとありがたいことに、とある方にご紹介をいただいて、国会の傍聴に行けることになりました。
国会はエンタメ!国会議員はアイドル!と言い始めた頃には考えられないようなことが、日々展開されています。興奮が止まらないっ!

せっかくの機会なので、傍聴に行くことになった今回の臨時国会について調べてみます。

第203回国会

今回傍聴に行くのは、第203回国会です。
2020年10月26日に召集された臨時国会で、会期は同年12月5日までの41日間を予定しています。

安倍政権下の第201回通常国会が6月17日に閉会されてから、まだ審議を行うべきことがあると、野党が臨時国会の召集を求めてきましたが、政府がその要求を聞くことはなく、内閣総理大臣の交代があり、やっと臨時国会が開かれることになりました。(第202回国会は、内閣総理大臣指名選挙だけがありました)

菅総理の初☆所信表明演説!

というわけで、菅総理初めての国会です。
傍聴に行くのは代表質問なので、その質問のネタとなる所信表明演説は読んでおこうと思います。

わかりやすく9個のカテゴリに区切ってあります。
と思ったけど、第201回の安倍さんの所信表明演説と比べてみると、安倍さんの方がカテゴリはわかりやすいかも。。。

以下、読んだ上での雑感!あくまでも私の感想です!

1.新型コロナウィルス対策と経済の両立

コロナ対策で検査能力の確保と、医療資源を重症者に重点化する、と。このあたりの方向性については、大分納得感はある。あとは、早期の診断と治療薬で重症化を防げるといいよね。ただ、ワクチンはちょっと不安だなぁ。。

そして、コロナが来る前は、せっかくバブル崩壊後の最高の経済状態だったのにね、とのことですが、まずここに「そうだったの?」とびっくり。というか、そうだとするなら、バブル崩壊後、本当にどうしようもない状態がずっと続いているよね。そんな社会しか見てきてないけれど。

そして、新型コロナウィルス対策として、GoToキャンペーンをやっていきます、と。GoToのアレコレについては、いろいろと気になることはあるけれど、旅行や演劇など少しずつ回復してきているのは感じています。ただ、それで生き延びることができるかどうかは、まだなんとも言えないところで、まだまだこれから対策をやっていかないといけないところだなと思っています。

2.デジタル社会の実現、サプライチェーン

まず、この2つのキーワードがつながらない。。。
デジタル化やロボット技術でサプライチェーンが強化されるってこと?デジタル庁ができることで、マスクや防護がちゃんと支給されるようになるってこと?これはあれか?台湾のマスク配布システムの話か?

そして、マイナンバーカードはどんどん展開されていって、運転免許のデジタル化も進むとのこと。ハンコもできるだけなくして、省庁を超えたデジタル庁の設立で協力に実行していくと。河野太郎さん、注目してます。

あと、教育の一人一台のIT端末の導入の話がこの項目に入ってるんだけど、ここに「教育は国の礎です」と書かれていても、つまりに教育についてはオンライン導入しかやらないよって見えちゃう。一人一台の端末は、学びの個別最適化への転換が背景にないと、あまり意味がないようにも感じちゃうんだけどなー。。

3.グリーン社会の実現

2050年までに温室効果ガスの排出をゼロにする、と。
小泉大臣、クールにセクシーにとか言ってる場合じゃなくて、本気で対応してくださいね。お子さんの未来のためです。

そして、再生可能エネルギーの導入とともに、安全最優先で原子力政策を進めると。これだけ地震台風が多い国で、安全な原子力というのはあり得るのだろうか…世界全体で考えた時に、日本という国で原子力を推進する意味は何なんだろうかと、考えてしまいました。

4.活力ある地方を創る

「ふるさと納税」って、菅さんが総務大臣の時にできたんですね。
ありがたく使わせてもらってるという面もあるけれど、一方で都会の自治体にとっては、流出が多くて財政的に厳しいという話も耳に入る。
代理店の競争を促すようなWEBサイトを見てると、なんだかなぁとも思ってきます。

そして、これまでも観光立国と言ってきたけれど、コロナ対策をしながら観光需要をつくっていくということがこれからも求められているんだなとも思います。日本に眠る価値とは、何なんだろうか。環境なのか人なのか。

5.新たな人の流れをつくる

都会から地方へ、大企業から中小・ベンチャーへ、海外から日本へ。

大企業の経験が中小企業やベンチャーで活きるかというと、そうでもないと思うけどなぁ。。ここはちょいと疑問が残る。

あとは、金融人材の話がたくさん書いてあるけど、日本に金融人材が足りないのは、金融教育がしっかりしてないからじゃないの?と思ったり。
金融教育も、ちゃんと考えたいなぁ。。

6.安心の社会保障

今年は大幅な出生数の減少が起きていて。それはもちろんコロナによる不安というのもあるけど、じゃあそれを解消できるような答えがこの国にあるかというと、それはないわけで。
ポスト「子育て安心プラン」をつくるとあるけど、安心できるかなぁ。ほど遠いよなぁ。。
ただ、不妊治療の所得制限を撤廃した保険適用はすごくいいと思う。ここは苦しんでた友人が何人もいるので、本当早く実現してほしい。

他にも児童虐待や女性や若者の雇用の安定、障害者の個性を発揮した活躍に、高齢者福祉とあるけれど、こちらは聞こえのいいことばかりで具体的な話が見えてこないので、モヤモヤ…という感じです。

7.東日本大震災からの復興、災害対策

東北の復興の話に、熊本の豪雨災害の話、そこからダム活用についての話ですが、やっぱりダムなのね。とはいうものの、日本の歴史は治水の歴史でもあるなとも思うので、そこはこれからもやり続けていかないといけないことなんだろうなとは思います。

災害大国日本だからね。ここに負けない国づくりは、しっかりしてほしいです。

8.外交・安全保障

ついつい忘れがちになってしまうけれど、結局はここが政府の大きな役割でもあり足かせでもあったりするわけで。
周りの国との関係は、どういう関係がいいのか。この変化の大きい社会の中で、これこそ答えがないなぁと思ったりもしています。
いろいろとテーマはあるけれど、個人的にはイージスアショアの代替策がどうなるのか、というのはちょっと気になる。

そして、この項目の中の注目すべきは、「来年の夏、人類がウィルスに打ち勝った証として、東京オリンピック・パラリンピック競技大会を開催する決意です。」という一文。
ええーーー!?来年の夏に打ち勝てるのか??というか、もはや復興五輪とかじゃないのね??もしや、コロナからの復興五輪ってことになった??ってか、外交の項目に入ってるけど、もはや外交問題としてのオリパラなのね??それでいいのかーー??

9.おわりに

最後に出てきたのは、改憲について。与野党の枠を超えて建設的な議論、というものがどういうものを指しているのだろうか。。
私たちは、やっぱり「知憲」をしていかないといけないなと思います。

「自助・共助・公助」そして「絆」。自分でできることは自分でやってみる。とあるけど、この言葉はやっぱり苦しいよなぁ。

全体を通して、コロナ対策とか、デジタル化とか、災害対策とか、そういったインフラ事業は、しっかりやってもらいたいなと思うけれど、人、特に教育や子育てに関する部分は、やっぱり物足りない。もっと予算を投入してもらいたいなーと思いました。

代表質問とは?

この所信表明演説について、国民からの意見を代表して、各党の代表者が質問するのが、代表質問。

 議会政治においては、政府が国政の基本方針を議会の場で明確にし、国民を代表する議員がこれに対する質疑を行うのが通例です。(中略)
 参議院の最近の例では、質疑を行う人数は1会派1人から3人、質疑時間は1会派10分から80分程度となっています(所属議員数によって変動します)。質疑順序はおおむね大会派順ですが、最大会派が与党であるときは、最初の質疑者に限り野党の最大会派所属議員とする例が多いようです。
 なお、委員会における質疑と異なり、本会議における質疑は一問一答をせずに質疑事項の全部を述べ、その後答弁を要求された大臣がそれぞれ答弁を行いますが、答弁が不十分として再質疑(2回まで)が行われることもあります。
 大臣演説及び質疑が行われる本会議にはすべての国務大臣が出席し、議場の大臣席(いわゆるひな壇)に着席します。
<参議院ホームページから引用>

さて。当日はどんな質問があり、どんな答弁があるのでしょうか。
今から、めっちゃ楽しみですー!!

大人の社会科見学!行ってきます♪

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