見出し画像

ギフトシェアという社会の側面~「つながり見つける私のギフト」開催報告

先日、ちいさなまつりin国立というイベントで、「つながり見つける私のギフト」というワークショップを開催しました。

ギフトというのは、自分が得意だったり好きだったり、当たり前に自然にできるもので、人に対して渡していくことができるもの。
そして、それをお互いに交換し合っていって、みんなでもっとハッピーに生きていけるといいよね、ということを伝えるイベントの導入として、自分のギフトって何?どうやって見つけるの?ギフトを交換するってどういうこと?を体験してみてもらいました。

まずは、最近の自分のささやかな楽しみを発表。
・子どもに隠れてチョコを食べる!
・YouTubeに合わせてミュージカルの歌を歌う!
・友だちと大人の遠足を企画する!
と、ささやか度合いはそれぞれでしたが、どれも素敵!そして、もう、すでにギフトが見え隠れしてます。

自己紹介が済んだら、いよいよワークに。
まずは、自分のやってみたいこと、欲しいもの、教えてほしいもの、苦手なものなどを書いていきます。
そしたら今度は、自分にできること、得意なもの、好きなものを書いていきます。

ある程度書けたら、みんなが書いたものをぐるーっと回って順番に見ていって、そこで結び付けられるものを、どんどん組み合わせて活動の名前をつけていきます

他の人のほしいものを見て、自分にできることも追加していく。
他の人のできるものを見て、自分の欲しいものも追加していく。
思いつくものを、どんどん紙に書いていく。
そして、つなげて、名前をつける。それをどんどん繰り返していきます。

30分くらいの間に、とてもたくさんの"まんまる"が生まれました!

最後に、今日気付いた自分にできそうなことと感想を順番に話してもらいました。
・こんなこと書いてもなぁと思ったものでも、他の人が求めてるものにつながって、驚きました。まずは自分から出してみることが大事ですね!
・自分が欲しいとか困ってるということが、誰かのできることにつながるんだったら、どんどん周りに言っていいんだ!と思いました。
・できるよ!とかほしい!とかを言うのって、勇気がいる。でも、言うからこそつながるんだということが分かったので、勇気を出してみようと思います。
・自分の活動をやってみるのはちょっと躊躇していたんだけど、こんなにニーズがあることがわかった。小さいことから始めてみようと思います。
・自分のできることは何か、自分の中でずっと考えていたけど、他の人に聞いてみてもいいんだなと思いました。他の人ともやってみます!

このワークは集まるメンバーによっても、かなり変わってきます。
それは、それぞれのコミュニティにおいて、求められているものが変わるので、その中で自分をどう活かすのか、自分のどういう側面を出していくのかが変わってくるからです。
なので、様々な場所で、様々な機会で、このようなお互いを知り合うワークをしていけると、より自分のこともわかり、他の人のこともわかり、つながっていけるのかなと思っています。
それを繰り返して、気が付いたら自分のできることややりたいことをベースに、毎日豊かに暮らしていくことができたらいいなと、私も改めて思いました。
そして、今回、実際その場で活動のマッチングも起きたとのことで、嬉しい限りです!

ギフトシェアと貨幣社会のバランス

今回のキーワードになる「ギフトシェア」というのは、まなのわという団体が主催したイベントの中心にある概念。ギフトシェアという概念自体は、昔ながらの物々交換みたいなところから発展して、サービス的なものまで含まれてやり取りすることを指していて(その中でお金をギフトとして提供する人もいる)、全国各地で実践してる人がいたりするみたいで、少し注目が集まり初めているみたいなんだけど、

つまりは、貨幣社会が強すぎるんだろうな、と。

貨幣によって置き換えられ、そのやり取りが中心に置かれてしまう社会、というのかな。
「仕事は何のため?」→お金を稼ぐため。
「お金は何のために稼ぐ?」→幸せに暮らしていくため。
それも、もちろん間違っていないのだけど、この貨幣社会に乗っていないけど、生活を豊かにHAPPYにしてくれるものが、あると思う。
そして、それが貨幣社会に乗っていないからと、ないことにされてしまうというか、社会の側面として認識されずらくなっていると思うのです。

でも、困ったらちょっと助けるとか、わからないから教えるとか、もっといけば誰かを育てていくとか、誰かを大切にしていくとか、そういう社会の側面もしっかり存在するわけで、それがもっと可視化されて、わかりやすくお金みたいに巡っていっているといいのになぁと思います。

貨幣社会は便利だし、私もそれに助けられているけれど、そればかりが中心になりすぎていて、そのバランスがつらいという人もかなりいるのではないかなと思います。実際、私もその一人で、お金を稼ぐ/使うということが辛くて辛くて仕方なかった時期もありました。

今は、私自身は貨幣社会をそこまで意識しないでも生きていける環境があるので(夫が貨幣社会に強いタイプ)、そこに甘えさせてもらって、ギフトシェアというかそちらに重きを置いて生活をできていて、大分楽になりました。でも、その分ちゃんと、ギフトというかそういうものを巡らせていかないととは思うし、そこに関してはかなりシビアに自分をたきつけている感はあります。
そして、これもゼロか100かの話ではなくバランスの話なので、私の中でも、ちょうどいいバランスを見つけていきたいなとも思ったり。

何かが強すぎるのではなく、心地よいバランスの中で、みんなが暮らしていけるなんてのは理想論かもしれないけど、それでも私は、みんなが心地よく豊かに暮らしていけることを願っています。
そんな社会に向けて、今回のワークが少しでもお役に立ててたら嬉しいなと思うのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?