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不妊治療のきっかけ

 今回は私が不妊治療を始めるきっかけについて綴ろうと思います。

結婚を考えるようになった出来事 

 30代前半まで、とにかく仕事!仕事!と仕事が全てのような生活を送っていました。目標をもって挑戦し、認めてもらえたり、大きな仕事を任せてもらえるようになったり。とにかく仕事が楽しかったんです。

だから結婚はそのうちでいいや、と考えていたんですね。

ところが私が31歳の時に、父が急逝しました。私が仕事を楽しんでやっている姿だけは見てもらうことができたけど、花嫁姿も孫の顔も見せてあげられていない。思ったより早くに父を亡くした中で、それが一番辛いことだったかもしれません。

それから初めて、「こうやって家族って一人一人減っていくんだな~。自活していても、私は一人で生きているわけじゃなかったんだな~。」と家族のありがたさを実感しました。

それがきっかけで、本気で生涯のパートナーを見つけて、私の家族を作りたい。子供が欲しい。と思うようになりました。

結婚のメリット・デメリットを考えたり、独身生活の自由な生活を優先するのではなく、目的を「家族を作る」に設定しました。

それから数年後、ようやく「この人となら楽しい家族が作れそう。一緒に生きていきたい。」と思える人と出会い結婚しました。34歳の時でした。

ちなみに30代前半、結婚をそろそろと考えたいと周囲の人に話すと決まって「まだ全然焦らなくていいよ~」「まだ若いじゃん」「40歳過ぎても全然大丈夫だよ~」と言われていました。誰一人として、「子供が欲しいなら、少しでも早い方がいいよ」と言ってくれる人はいなかった。焦らすまい、と善意での言葉だったはずですが、その言葉を信じすぎていたな~と反省しています。

だから私は人生の後輩からそんな話題が出たときは「焦らせるわけじゃないけど、年齢重ねるほど一般的には妊娠が難しくなってくるから、子供欲しいなら早めがいいよ」とアドバイスするようにしています。

私の不妊治療のきっかけ

 元々、生理は順調な方でした。入籍後、すぐに夫と同居をスタート。夫は朝が早い生活でした。私はそのころ、深夜のラジオの生放送を担当していたので帰宅は深夜1時頃。それからお風呂に入って、どんなに早くても就寝は2時。夫に朝食を作らねば、と6時には起きます。はい、睡眠不足です。

日中に仕事がなければ2度寝することもありましたが、振り返ると無理していたな~と思います。そんな生活が祟って、生理が止まってしまいました。

始めは「お!もう妊娠した!?」と思ったんですが、女性ホルモンのバランスの崩れが原因だったようです。それまで一度もそんなトラブルはなかったのに、よりによって結婚してから??と自分でもビックリ。

婦人科の先生に「妊娠を望むなら、周期を整えて、排卵をちゃんとするように誘発剤を飲んでみたら?」と勧められ、いきなり不妊治療のスタートラインに立つことに。同時に夫には申し訳ないけれど、無理して早起きすることも辞めました。

この時、35歳。
すでに「高齢出産」と呼ばれる年齢です。できれば子供は2人欲しいと思っていました。ならば一刻も早く第一子が欲しい。新婚早々で、普通に子作りを楽しむ間もなく、いきなり薬の服用を開始することには、少々気が咎めましたが、年齢的なことを考えるとそうもいっていられない。

排卵誘発剤は生理のタイミングに合わせて、薬を飲むことで、女性ホルモンを安定的に補助してくれるので、ちゃんと卵子が育って、排卵されるというもの。特に難しいものではなくて、本来の身体の働きを薬で助けてもらう、くらいのイメージでしょうか。まぁ、この程度の治療だし、やってみるか!と軽い気持ちで服用を決めました。

ふわっとした不妊治療のスタートでしたが、この後、思いがけず大変な日々を送ることになるのです。



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