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アカデミー賞での英語受賞スピーチについて

こんばんは。
英語コーチの ながき れいか です。

アカデミー賞、日本作品が2つも受賞。
日本の映画も世界の映画も好きだけど
全然作品には関係していなくても
やっぱり日本の作品が評価されると嬉しい。

しかも「ゴジラ-1.0」が受賞した視覚効果賞の
プレゼンターの1人が、私の大好きな
アーノルド・シュワルツェネッガーさん!

真剣にゴジラ映画をみたことがない私でも
受賞者の皆さんがステージまで
歩いている間に流れたテーマ曲にワクワク

おめでとうございます!
そんなふうに思っていた今朝、
生徒さんのが送ってくれた日記が
山崎貴監督の受賞スピーチについてでした。


彼女の職場の人が

I was disappointed about the director's English speech. That was bad…
That proved that Japanese people couldn't speak English to the world.


(監督の英語のスピーチにガッカリしたよ。ひどかったね...
日本人が英語が話せないことを世界中に証明しちゃったね)

と彼女に言ってきたそうです。

それに対して彼女は、

I know the director couldn't speak English well but I couldn't agree with the comment.

(監督の英語は素晴らしいものではないと思うけど、同僚のコメントには同意できない)

彼女は音声で日記を送ってくれています。
その声に、いつも以上の熱を感じます。

They did a good job.
They got a good result.
They won the Oscar.
That's ENOUGH!


(彼らは良い仕事をして、
良い結果を残し、
アカデミー賞を取った。
それで十分でしょう!)

その通りです。
本当におめでとうございます!

さらに

Sometimes, we can become a critic easily.
This time, I wonder if I or nobody (anybody) is justified to criticize someone who has achieved greatness.

(時として、私たちは簡単に批評家になってしまう。
今回のことで、私も他の誰にも、素晴らしいことを成し遂げた人を批評する真っ当な理由なんてないんじゃないかと思った)

彼女の声にのせられた感情と一緒に言葉が
胸にせまりました。

そして、改めて
山崎監督のスピーチを見てました。


監督が緊張した様子でスピーチ原稿を広げる
その横に立つ渋谷紀世子さんが
腹話術師のように小声で3回
「大丈夫」と囁いています(そう聞こえる)

とても素敵な方です。
こんな大舞台で平常心で
周りを気遣える人ってすごい!

監督が、「憧れの舞台に立っているのが
奇跡のようだ」と話し、力強い声で

But here we stand!

(でも、我々はここに立っている!)

と言った後、会場から拍手と歓声が。
監督が笑顔とガッツポーズ

そして、与えられた時間が少なるなり
隣の渋谷さんが腹話術師のように
小声で「早く、早く」とアドバイス。

きっと現場でもリーダーシップを
発揮しているんでしょうね。カッコいいです。

力強い声でスピーチが続きます

This award is proof that everyone has a chance.

(この賞は、全ての人にチャンスがあることの証明です)

また会場から拍手と歓声が。
監督はホッとした感じです。
このメッセージ、とても大切だったのですね

最後に

We did it!
Thank you so much.

(やったよ〜!ありがとうございます)

いいスピーチですね。
他の誰かを勇気づけるメッセージ

何かに喜んで興奮している大人って
本当に素敵ですね。


例の職場の人の言うことも分かります。
「もったいない」「損しちゃう」
との思いで、あえての厳しいコメント。

でも、やっぱり
こういう時は critic (批評家)には
ならなくていい
、と思う。

自分の言葉で伝えようと決めて
(多分)苦手な英語で話して
パーフェクトじゃないけど
会場の人と一体感をえる瞬間が
いくつもあって。

That's enough! それで十分

外国語を学ぶ人、使う人が
お互いをempower (力や勇気を与える)
し合えるのがいい。

だから、周りに外国語で話している人が
いたら criticじゃなくてcheerleaderに
なってみませんか?


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