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「英語やる」って決めたのに、やりたいはずなのに、勉強しない現象

英語コーチの永木れいかです。

涼しいはずの札幌も30度越えの日が続き、クーラーの効いた図書館やカフェで読書をすることが増えました(借家暮らしでクーラーがない部屋に住んでます)。

アダム・グラント氏の「THINK AGAIN」を読みました。—再考する—

例えば、日々のルーティン。何か毎日やっていることってありますか?なんとなく始めて、なんとなく「当たり前」になっていること。小さなことだったとしても毎日やっていたら、結構なインパクトになりますよね。

そのルーティン、一回考えてみると「コレいらないじゃん」って思って止めたり、 「いいこと続けてるな」と発見してより大切にできるかもしれない。

もっと大きな決断だって、「決めたから」と腹をくくるのもいいけど、グラントさんの本を読んでいると、もっと柔軟に自分の決断を疑ってもいいのかな、と思いました。しなやかさが、より良い人生に導いてくれるのかな、と感じた本でした。


もう一つ、この本から学んだのが、

やりたいこと、やるって決めたことだからといって、すんなり出来るわけじゃない

それを読んでて思い出した1人のクライアントさん。製造業を営むAさんは、「海外に工場を作る」という大きな夢をもって、英語を学び始めました。もともと文学部だったこともあり、言葉への感性が高く、セッション中には色々と質問をしてくれて私も、彼の視点から多くのことを学びました。


セッションの終わりに、よく言ってたのが「頭の中で、英語に関するOSが一気に上がりました!」英語を学ぶことにワクワクしている姿に励まされます。


そんな意欲的なはずの彼ですが、まったく自宅学習をしない。来る週も来る週も、宿題を全くやってこない。「テキストを開くこともできずに今日を迎えました」と、セッションはいつも懺悔からスタートしていました。

「1日1分でもいいですよ」

「テキストなしで音声を聞くだけでOK」

「語学アプリをやってみましょう」

何か合う方法はないかと試していました。


1ヶ月くらい経ったとき、ご自身の会社について英語で言えるようにしよう、という課題をしました。セッションで一緒に英文を作っていると「これが言えるようになったら、すごいですよね。頑張って言えるようにします!」といつも以上に張り切っていました。

はじめの数文だけ一緒に作って、残りを宿題にしました。

「この宿題は楽しみだ!」そう言ってセッションを終わりました。


次の週、、、、


「何もせずに1週間が経ってしまいました。すみません…」

本人も「なんで自分は英語が勉強できないんだ。やろうと思ってるのに」と嘆いていました。


「海外に工場を作りたい」という夢がある

英語を話せるようになって夢に近づく

英語に興味はあるし楽しい


そこに、


ワクワクする宿題


それでも1週間まったく何もしないで過ごしてしまった…自分の何が悪いんだ…

そんな気持ちになっていたようです。


でも、やりたいこと、やるって決めたことなのに、なぜか出来ないことって、たくさんありますよね?!

「毎日20分ウォーキングするぞ」
「日曜日は作り置きおかずを作る」
「スマホを開く回数を減らす」

思いついた時は、本当にやるつもりなんです…

わたしは、ヤル気の花火を打ち上げるのは得意なのですが、それを継続させるのはそんなに得意じゃない。だから、「やりたいはずなのに、なぜか出来ないリスト」は、あげたらキリがないほどあります。


やりたいなら出来るはず


これは思い込みです。やりたいのに出来ないことで溢れています。それって英語だけじゃない。だけど、なぜが英語に関しては特に強く「なぜ出来ないんだ。自分の意志は弱い」と自己嫌悪に陥りがち。



アダム・グラント氏の「THINK AGAIN」に戻って、

情熱があるからといって続けられるわけじゃない。それは思い込み。続けているから情熱が湧いてくる。

そんなことが書いてあった。


心当たりがある。なんとなく始めたフランス語の勉強。少し分かると面白さが見えてくる。難しいことさえ、「いや〜、まいったな」なんて楽しく感じる。でも、振り返ってみると3回も4回も挫折している過去がある。

やりたいはずなのに、勉強できない現象は、あちこちで起きてる!

「自分で決めたなら出来るはず」そんな思い込みを再考して、「決めたのに出来ないことがある。どうしたもんか」と前向きに考えていきたいですね。


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