【英語コーチのお仕事】本当に質問したいことが分からないから困ってるんだよ
こんにちは。
英語コーチ/日本語教師の永木れいかです。
英語コーチの大事な仕事の一つは、英語学習に関する、困りごと・悩み・迷いを取り除いて英語に集中できる状態をつくること、だと思っています。
「学習者さんの困っていることを理解する」って難しいな、と日々感じていますが、この前、意外な場所でめっちゃいい学びがありました。
スーツ屋さんです。
大学4年生の甥っ子の就職が決まりました。しかも「新入社員代表に選ばれて、内定式でスピーチをする」というではありませんか。
就職祝いにスーツをプレゼントしよう!
甥っ子と2人でスーツ専門店に行きました。お店にはたくさんのスーツがありました。わたしも、甥っ子もスーツのことなんて何も知らない。店員さんに相談しました。
女性スタッフが「こちらです」と案内してくれました。
[就活・新社会人にオススメ]とポップに書いてあるスーツを指差して、
と紹介してくれました。ネイビーのTHE・就活スーツでした。
わたしと甥っ子、「あ、ありがとうございます…」とお礼を言って、スタッフさんが去るのを確認してから、
別の男性スタッフさんに同じように声をかけました。すると、
色々と質問してくれました。質問に答えていくと自然に、欲しいスーツのアイデアがクリアになっていきました。
試着した姿を鏡で見て、
・イタリア製の明るめのネイビースリーピース
・暗めのカーキ、こちらは日本製のツーピース
試着しているうちに結局、2着買うことになりました。そして、「素晴らしい買い物をした」という満足感と共に帰宅。
女性のスタッフが悪い、というわけではないのです。彼女はキビキビと質問に答えて、私たちの求めていた新社会人に人気のスーツを紹介してくれました。
問題は、質問をした本人が「本当に聞きたいことが分かっていなかった」ということ。質問の精度が低くて相手に質問の意図を伝えられなかったから、欲しい答えが返ってこなかった。
2人目の男性スタッフさんは、それを分かっていたんだと思う。
そうやって本人も言葉にできていない困りごとを探り当ててくれたから、欲しい答えが聞けて気持ちよく買い物ができた。
彼のサービスに痺れました。
そして、これこそが、英語学習に関する、困りごと・悩み・迷いを取り除いて英語に集中できる状態をつくること、に必要な第一歩。わたしが、まずやらなくちゃいけないこと。
「〇〇ができなくて困ってます」と相談された時に、「あ〜その問題には…」と解を授ける前に、
その可能性を考えて丁寧に質問を重ねて、本当に聞きたいことを探り当てて、本当に必要な答えを導き出したい。だから相談する側も「要するに…」と困りごとを、キレイにまとめなくていいんです。あれこれ話してくれた方が問題の本質に近づけるから。
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