タダじゃ転ばない

去年後半から老眼が急激に進んでいる。経験者に聞くと皆口を揃えて凄まじい勢いで悪化すると言う。その通りの脚色無しの進行具合に身悶えしている。

成長期にド近眼になってしまったハンディキャップで十分だと思うのに何故今更老眼にならなきゃいけないのか。おぉ神よ…と天を仰いでも裸眼ではロクに何も見えないし聖書を読もうにも小さな文字も読めない。レ・ミゼラブル、である。

そんなこととは無関係に2年前のコロナの後遺症の２つ「サラウンド聴覚」「顔面麻痺」はすっかり快方に向かっている。

耳の方はある日大きな欠伸をしたら「耳抜き」のような感覚と共に世の中が突然爆音となった。それまでは映画館のドルビーサラウンド音響が故障して前面からの音が全く聞こえず後方からしか聞こえないような状態だったのに、大画面からど迫力で音が聞こえる感覚に。

顔面麻痺は麻痺そのものは完治していたと思っていたが顔の筋肉を触ってみると左右で全く質が違う事実を発見し毎日顔面筋膜リリースを行っていたら質が均等になったどうこうよりも小顔になった。元々顔は小さいのだがこのまま小顔化が進むと齧歯類のようなバランスになる危惧を抱いている。

そんな訳で悩みを書き始めたつもりが意外にもゴキゲンなのである。パートナーにも「あなたはほんとにタダじゃ転ばないわね」と呆れられている。