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ザクⅠ:ここから始まるザクの系譜。

「ザクⅠ」よりも「旧ザク」と呼ぶ方がしっくり来る、そんなあなたは私と同じく40年前にファーストガンダムを見ていた世代かもしれません。

ブグを全塗装で早期に完成することが出来たので、このHGオリジンシリーズをベースにすれば、テンポよくMSVの系譜再現を進めることが出来るのではないかと思えてきました。その判断をより確かに感じるために、次はザクのデキの良さを確認することにしました。やはりザクがカッコ良く思えないとMSVをコレクションしようとするモチベーションが著しく低下してしまいますので。

丁度、ブグ製作しましたので、開発系譜順としてもザクⅠが順当なところ、、そいう訳で2作目に選定することにしました。

■ザクⅠという存在のリアル

TVアニメ版のガンダムでは、ザクは3種類、「シャア専用ザク」「量産型ザク」「旧ザク」が登場します。ガンダムが勧善懲悪のロボットヒーローアニメではなく、戦争を描いたアニメである所以の一つがここにあります。

ザクは序盤の主な敵メカである訳ですが、敵の大将であるザクが赤いのはヒロイックですが、特別な形をしているわけではなく、ツノだけ取った同一形状のロボットがワラワラと量産型として登場します。これはまさに兵器であると感じることが出来るポイントです。

しかしさらに極めつけは、その量産機に旧式モデルが存在するという設定です。子供向けロボットアニメとは思えない、リアリティーがそこにあります。まさにこれは兵器だと、、旧ザクという存在に、当時小学校高学年だった私でも高揚感を覚えたのを記憶しています。

■マシンガン問題

TV版の旧ザクは青と緑の彩度が高く、いかにもポンコツ感を漂わせています。しかしオリジンの設定画を見ると、リアルタイプの様な配色を変えてしまう手法ではなく、TV版の配色のイメージを壊さすことなく、彩度を落としてポンコツ感を消すことに成功しています。配色はオリジン設定を採用することにしました。

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問題はマシンガンです。ザクⅠの武器といえば、ガンダムの映画三部作「めぐりあい宇宙」にてア・バオア・クー防衛隊として登場する機体が旧型ザクマシンガンを手にしているシーンが有名です。MSVの設定画を見ますと、これを握りしめているリアルタイプカラーの機体が出てきます。やはりこれを持たせたいところ。

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さて一方、ベースとしてチョイスるるHGオリジンMSDのモデルにはこの旧型マシンガンは同梱されていません。ザクⅡのマシンガン、ヒートホーク、新デザインのバズーカ、対艦ライフルと武器はてんこ盛りなキットなのですが、旧型マシンガンは存在が闇に葬られています。

やむを得ず、今回はHGUCの旧型ザクマシンガンを使うことにしました。これだけのためにHGUCモデルを購入するのも勿体ないので、今後も見据えてザクⅠスナイパータイプのキットを購入することにしました。

■完成写真

ザクⅠならではの弱々しい雰囲気を壊すことなく、しかしHGUCの様に頭身が低すぎることもなく、絶妙のバランスでデザインされています。RGの様に過剰なディテールが入っている訳ではないけれども、要所に上手くスジボリが入っており、精密感も十分保っています。また大腿部が太く全体的にズッシリしたプロポーションになっており、アレンジが効いていて、ガレージキットかと見まごうばかりです。ガンプラとしてはなかなか思い切った方向に振っていますが、デザインとしては破綻しておらず、アラフィフの頭の固い私でも一瞬でその魅力に取りつかれてしまいました。

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今回も基本的に無改造です。モノアイのみブグと同じく、ハイキューパーツのSPプレート2に円形メタリックシールを貼り込んでディテールアップをしています。そして、HGUCの旧型マシンガンを握らせてみました。サイズ的に違和感なく、無改造で手に握らせることもできました。

■カラーレシピ

塗装はもちろん臭わないファレホを使っています。
今回からファレホのサフを使い始めました。ファレホのサーフェスプライマーはラッカー系のサーフェイサーとは少し役割が異なります。ファレホは基本的にプラを溶かして固着するタイプの塗料とは違い、エマルジョンコーティングですので、イメージ的には塗料が硬化収縮によってプラに貼りついて塗膜を形成してる感じです。これはサーフェスプライマーも同じですので、密着力を上げたり傷消し効果を期待するものではなく、隠ぺい力の高い下地を作ることが主目的である気がします。ただ基本成分が同じだけに、通常カラーと同じく臭わないのがありがたい存在です。

今回はメカカラーのサーフェスプライマーをチョイス。色はグレーを用いました。グレーといっても非常に明度が高いので、オフホワイトに近いです。ですから思ったよりも隠ぺい力は高くはありませんでした。これを吹く意味合いがイマイチわかりませんでしたが、成形色と違う色を塗る場合や改造をする場合に必要になってくるのだと思います。

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色のチョイスは以下の通りです。紺色部は配合比率と複数の少量添加色を忘れてしまいました、、、今後複数並べて作ることもあるので、配合比率をちゃんと記録しなかったことに少し後悔しています。

緑色部:メカカラー、グリーンブルー:オリーブグリーン=3:7
紺色部:メカカラー、ティタンブルー:ファントムグレイ+α=?:?
灰色部:モデルエア、グレー
関節部:メカカラー、オールドゴールド

今回からひじの関節部の解像度を上げるために、内側パーツをゴールドに塗り分けています。

こうやって少しあおって写真撮影すると、ますますこのキットのデザインセンスの良さに驚かされます。オリジンザクの沼にハマっていくのは必至かと思います。

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