人に合わせる人
少し前の天気が悪かった日のことです。目的の駅に着いて改札を出たら、みんな傘を開いて外に出ていました。「雨、降ってるのかな?」そう思って僕もカバンから折りたたみ傘を出して、それを開いて外に歩き出しました。
しばらく傘をさして歩いていると、不思議なことに気づきました。「あれ?雨、降ってない」そうなんです。傘を閉じてみると雨が止んでいたんです。たしかに道路は濡れているので、少し前までは降っていたんでしょうけど、今は曇りぎみですが止んでいます。
日傘は別として傘って雨が降っているときに使うものです。だけど、雨が降っていなくても、周りの人がみんなさしているから自分もさすというような感じで、つい周りに合わせてしまうことってありません?
例えば、あと1~2ヶ月もすれば寒くなってくるのでコートが必要になりますよね。だけどコートを着るタイミングも、自分が寒く感じるようになってきたからという理由ではなく、周りの人が着るようになってきたから自分もそろそろ着ようみたいな。
他にも、以前友だち5~6人でファミレスに行ったときにもありました。僕は食後のドリンクをアイスコーヒーにしようと思っていたんですが、オーダー時に友だちが「おれ、ホットコーヒー。ホットコーヒーの人、手を挙げてー」と言ったら、僕以外のみんなが手を挙げたので、思わず「僕も」と言って手を挙げてしまいました(笑)
これって何なんでしょうね。自意識過剰というやつでしょうか。自分の意見よりも周りに合わせてしまう。もしかしたら日本人ならではというのもあるかもしれません。
有名なジョークの話ですが、世界中の人が乗っている豪華客船が沈み出した時に、船長はそれぞれの外国人乗客にこう言ったそうです。
アメリカ人には「飛び込めばあなたはヒーローだ」
イギリス人には「飛び込めばあなたは紳士です」
ドイツ人には「飛び込むのが規則です」
イタリア人には「飛び込むと女性にモテますよ」
フランス人には「飛び込まないでください」
日本人には「みんな飛び込んでますよ」
うまいこと言いますよね。日本人は調和を重んじるため周りに合わせがちなのかもしれません。
コーヒーがホットかアイスかくらいならどっちでもいいかもしれませんが、後々後悔するようなことであれば、やっぱり周りの意見よりも自分の意見に耳を傾けた方が良いと思います。
これって自分を大切にしていないことになるんです。自分の思いを無視して周りに合わせているわけなので、自分に優しくないですよね。
僕たちは周りの人に対して優しくしましょうとは教わるけど、自分に対して優しくしましょうとはなかなか教わりません。
もっと自分の気持ちを大切にしようと思う今日この頃です。
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