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癒えない痛みは言えない痛み

痛みの大きさは人それぞれ大小あると思いますが、人は誰でも心の奥に癒えない痛みがあるものです。ずっとずっと昔につけられた傷がいまだ癒えずに残っています。

自分にはそんな傷はないという人もいるでしょう。実際にその人に痛みがあるかどうかはわかりません。

ただ、日常生活でいつも無理をしてしまう。本当はいっぱいいっぱいなのに、頼みごとを断れずつい仕事を引き受けてしまう。新しくパートナーができてもなぜか3ヶ月も持たずに別れてしまう。

本当は無理せず休みたいのに、断りたいのに、もっと深くパートナーとつながりたいのに、でもなぜか同じパターンを繰り返してしまう。

そんなことがあるとしたら、それは心の奥にある癒えない痛みが原因の一部になっているかもしれません。

今回はそんな痛みの対処法についてです。


誰かに話してみる

癒えない痛みというのは、実際に体に擦り傷や切り傷がついているわけではありません。あくまでも心の傷です。

どうして癒えないのかというと、そのとき感じた感情を閉じ込めたままにしているからです。閉じ込めたままにせず、オープンにして風通しをよくして、光を当てるとその痛みは少しずつ癒やされていきます。

痛みをオープンにするというのは、簡単にいうと人に話すということです。人に話を聞いてもらうことで、悩みがスッキリして塞ぎ込んでいた気持ちが晴れたという経験は誰でもしたことがあると思います。

ただ、心の奥になる癒えない痛みというのは、恥ずかしかったり、怖かったりして、そのことを人に言えなかったりします。

自分だけが深刻に捉えているだけで、周りの人からすると大した問題に思えないことかもしれません。だけど、それが返って人に言うことを難しくします。

深刻に話したのに、そんなの気にすることないよって軽く聞き流されたら、それはそれで辛いからです。

癒えない痛みは言えない痛みなんです。
言葉遊びみたいですが、言えないから癒えないともいえます。

人に話すと楽にはなりますが、その人にとって痛みが深刻であるほど、人にはなかなか話せないものです。


文章に書いてみる

そんなときは、文章に書いてみるのがおすすめです。それはSNSに投稿しなくてもいいし、誰かに読んでもらうためのものでもないです。自分のためだけのものです。

そのとき感じた痛みを思い出せる範囲で紙に書き出してみましょう。文章でなくても、単語でも大丈夫です。どんな汚い言葉でも大丈夫です。誰かに見せるためのものではないので。

書くことで癒やされるって、実はかなりあると思います。自分の心の中にあるものを外に出すという意味では、人に話すのと同じくらい効果があると言っても言い過ぎではないです。

自分の心の声を文字にすることで、客観的に見ることもできるし、人に話すことで気づきが生まれるように、書き出すことで「あぁ〜自分はこんなことを思っていたんだ」と気づくこともあります。

紙に書き出すだけだったら、自分ひとりでできるのですぐにでもできます。誰にも否定されないので安心です。

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