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インドネシア本(1)「神鷲(ガルーダ)商人」深田祐介 著
戦後賠償ビジネス利権を背景にインドネシアの政治家達の思惑と日本の商社マン達の劇烈な商戦が絡み合うストーリーで、インドネシア関連のビジネスをする日本人の間でまず名前が上がる小説。
東日貿易(のちの伊藤忠商事)の元社員・桐島正也さんとデヴィ夫人等、実在の人物達がモデルとなっていることもあり、フィクションの名を借りて歴史事実を描いたほぼノンフィクションの小説。当時のビジネスのダイナミックで烈々たる話に興奮を覚えながら、上下巻をあっという間に読破できる。
ちなみにデヴィ夫人が当時住んでいた小説にも登場するヤソオ宮殿は独立の英雄スカルノ大統領がデヴィ夫人の弟の名を付け、彼女に与えたもので、今は軍事博物館になっている。
また同じ戦後賠償で建設されたホテルインドネシアはその後、ジャカルタの上流社会の社交場として使われ、インドネシア最古の高級ホテルとして文化財にも指定され、外見は建設当時の形を変えず、「インドネシア初のエレベーター」も当時のままで存在しつつ、現在はホテル・インドネシア・ケンピンスキーとなっている。
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又、同じく戦後賠償で建設されたインドネシア初のデパートであるサリナデパートは老朽化が進んだ為、2021年現在改修工事中。
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大変ありがとうございます。今後とも宜しくお願い致します。