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「REICOの読書日記」No79

4C速読法  60  「100年足腰」 

巽 一郎著  2019年

② 3Point
1.病気や不調の「原因と結果の法則」
 
「ひざが痛い」という現実は、何らかの“原因”の“結果”なのです。
 「原因があるから結果がある」というのが自然界における法則です。  “原因”を正せば“結果”はもちろん変わります。
 ですから、痛み止めを飲んだり、サプリを飲んだりして、“結果”だけを変えることは、はっきりいって意味がありません。原因がそこにある限り、結果をまた同じように再現されるからです。このことが今回私がお伝えしたい全てだと言ってもいいでしょう。
 原因をそのままに、逃げようとか、見ないようにするのではなく、“原因”をきちんと知り、取り除いていく。この本はそんな本だと思ってください。ー---
 僕が思うに、病気や不調の「原因と結果」に目を向けることは、本当の意味で長持ちする体でいつまでも健やかに暮らすための、大きな一歩に他なりません。

2.体重が5 kg 減るだけで3割の人が手術不要に
 100年長持ちするための、身体の正しい使い方を知っていただいたら、次は「食べ方」です。「からだの正しい使い方」と「食べ方」は車の両輪。自分の足で一生歩くためには、そのどちらも大切です。
 「食べ方」とは何を食べるか、どのように食べるか、ということ。  食べ方によって、身体は変わります。この章でお伝えしていくのは、体を軽くする。つまり、減量していくための方法です。
 私が普段、初診に訪れた患者さん、に3つの約束事「①減量すること」「②大腿四頭筋をよみがえらせること」「③内もも歩き行うこと」を説明会でお伝えし、3ヶ月取り組んでいただくということは前にお伝えした通りです。
 どうして減量のことを口を酸っぱくして私が言うか、それはシンプルな理由からです。
 「からだ」が軽ければ軽いほど、ひざにかかる負担は軽くなり、ひざ痛の原因である内側の微小骨折を抑えられるからです。だから痛みを減らすには、「体重」を減らしてあげればいい。ひざの痛みを予防するために、ひざの負担を減らすことが不可欠です。

3.「痛み止め」は、いつ、どう使うべきか  痛みは体の一部分が壊れかけたときに、それを自己修復するために起こります。
 壊れかける原因は過労であったり、事故であったり、心のストレスが原因のこともあります。そんんなとき、元の健康な状態に戻るために、まずからだはいつもの活動をストップするようにいます。それが痛みという「信号」です。
 僕たちのからだの組織が損傷を受けると、まずその部位の血管が拡張し、炎症細胞がしみ出します。それはまるで事故現場に救急隊が集まるイメージです。たくさんの物質が血管から滲み出て、腫れぼったくなります。マクロファージや好中球という細胞が炎症を起こす物質を出し、この物質が神経を刺激して、痛み信号を発生させます。ー----
 炎症とは、いわば火事場の修復です。集まった細胞は壊れた組織を接着剤で止めようとします。その最初の応急処置が線維化です。修復のあいだ、「あまり動かないでね」という意味で、痛みが生じているのです。痛みが来たということは、修復のシステムが働いているということですから、じっとしていれば治るのです。
 それを動物はみな知っているのですが、人間は痛み止めでその過程全体を止めてしまいます。それは修復しようという体の働きに逆行することになります。

③1Action
 私自身、一時期ひどかった膝痛は最近マシにはなっていますが、股関節に痛みを持っています。  だから、「100年動ける体を作る」ために、出来ることはどんどんやっていきます。
 この本には 「100年足腰体操」といういろいろな体操なども載っているので少しずつ実行します。
 減量については、必要性は感じてはいるのですが、その方法として「週に1日だけ食べない日を作る」のは、ちょっとハードルが高いです。でも、早食いをしないこと、これを守って、さらに「15秒唾ルール」(舌の上に食べ物をおいて、あえて何もしない瞬間を作りこのうえで「かむこと」)を少しでも守りたいです。そして「疲れていない野菜」(長時間の移動を経た野菜たちは「疲れて」いるので、なるべく近くの野菜がいい)を選ぶようにしようと思いました。

④1Episode
 薬に頼らず自分の力で健康になれる時代に
 最後に、痛みに対する対処法をお話ししましょう。
 原因を治すことが最も大切ですが、今ここにある痛みにはどうするのか?もちろん痛み止めを一時的に用いることは否定しません。ただ、それに慣れて常用しないようにということを僕はお伝えしたいのです。ー-----  痛みの対処には、温かい言葉をかけてくれる「誰か」がいることも大切です。「痛みがある所にじっと手を当ててくれるような優しい存在」ということです。
 それは「心に寄り添い、癒してくれる人」つまり「ヒーラー」とも言えるでしょう。昔は、癒すことを職業にする「ヒーラー」が、いまよりもたくさんいて、活躍をしていました。彼らは「手当て」によって、病を癒してきたといわれています。
 手当てで病を癒す、と言うと不思議な話のように聞こえるかもしれませんが、とても科学的な効果をもたらしてくれます。
 「手を当てる」というのは、極論すれば周りの誰かの手を借りる必要もなく、自分の手を患部に添えるだけでも十分です。いつでもどこでも、自分で痛みを癒すこともできます。
 なぜ手当てがいいのか。手当とは皮膚の上に手を乗せることです。手をあてると、その患部に血液が集まってその部分の体温も上昇します。血液には、自分の体を治してくれる物質、そうです前述した「救急隊」ーが多く含まれています。
 こうして、自分の手を当て、血液と意識を患部に向けると、痛みは和らいでいきます。からだの声を聞くことで人は本来、自分の力で健康になれるのです。

(「心に寄り添い、癒してくれる人」つまり「ヒーラー」
・・・これこそ、私が目指しているところです!)


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