「REICOの読書日記」No90
Enjoy Reading 28 「欲がでました」
ヨシタケシンスケ著 2020年
いろんな話題についての短い文章とイラストが書かれています。
印象に残ったテーマを三つほど紹介します
心にはめる軍手のようなものが欲しい
軍手をはめるだけで、結構いろいろなものをぐいぐい触れるようになるって、身体感覚として、おおーっ被ってなり ませんか。ー---
心にはめる軍手のようなものが欲しい。
何かそういう、一旦クッションになるようなものを自分の心の中に、考え方の中に入れておけば、割と色々なことと接しやすくなるんじゃないか。
軍手をした時の身体的な変化みたいなことを、心理的にも起こせたら、苦手な人たちのことだって、ちょっと楽に考えられるんじゃないか。
軍手をはめて触るのなら、実は触れるようなものって、本当はいっぱいあるんじゃないでしょうか。
正しいかどうかではなく、気が済むかどうか
子供が「あそこさわりたい」と言ったときに「絶対だめ」って怒ると、いつまでもギャーギャー泣くけど、一回さわらせると落ち着く事ってありますよね。
認知症の介護ヘルパーの仕事でも、やっぱりまず相手の話を全部聞いてあげる。相手がやりたいことをまずやらせてあげる。それから、相手にやってほしいことを提案する、のが大原則だそうです。
世の中って、やっぱり正しいかどうかでは回っていない。
正しいかどうかではなく、誰かの「気がすむ」かどうか、なんですね。
要は、何をすればその人の気が済むのかっていうことをクリアしないと、次にいかないんだなっていうのが、やっぱり夫婦生活からも見えてくるわけですね。ー---
すごいグチばかり言ってて聞くのがめんどくさい時もあるけど、それを全部最後まで聞かないことには次に進まない。「今忙しいから、ちょっとはしょってくれる?」っていうわけにはいかない。
と気づくまで、十年かかりました。
まちがいには2種類ある。直した方がいいまちがいと、直さなくて言いまちがいだ
まちがっているからこそできることとか、まちがっているからこそその人の個性になっていることがたくさんある。だから、直さなくてもいい間違いってあるよなって、ぼんやり思っていました。
これは直せないなとわかったら、もう自分のチャームポイントにするしかないし、直さない方が自分らしいんじゃないか、って。
でも、問題なのは、直した方がいいのと、直さなくていいのを、じゃあ誰が決めてくれるんだっていうことで。
すべてが正解な人なんかいるわけなくて、みんなそれぞれにまちがっている。
難しいところは、直した方がいいまちがいと直さなくていいまちがいと、あと直せないまちがいっていうのもある、ということなんですかね。
その違いがだんだんわかってくるっていうのが、大人になることなのかもしれないんだけれども。
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よしたけしんすけさんの本を、同時にまったく別の友人から紹介されて、「面白そう!」って思って、本屋に行って、絵本2冊「このあと どうしちゃおう」と「なんだろう なんだろう」と、この本を買ってきました。
絵本も子供向けというよりは大人が楽しめる絵本です。そして、ここで紹介する本はエッセイ集のような感じです。この本は、前作「思わず考えちゃう」の第2弾という位置づけだそうです。
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