「テンキ」の「ミカタ」

「天気」の「見方」
普通に漢字とすれば、こうなりますよね。

「テンキ」は「転機」という漢字もあり、
「人生の転機」など、転換点にも指します。

今日は2023年の初めの日。

初日の出や初詣、色々と今年の誓いや願望を祈った人も多いはず。
まさに「転機」にふさわしい日ですよね。

「ミカタ」は「見方」という外見上だけでなく、
目に見えない内面を観るといった「観方」。

敵・味方などの、「仲間」という意味をもつ「味方」。
これは「味方・御方・身方」とあり、どれも同じ意味のようです。

読み方は違いますけど、
「三方」を「ミカタ」ではなく、
「サンポウ」とすると、「三宝・三法・三報・山峰」などがあります。

三つの宝は「三種の神器」などがあり、
三法は、日本の憲法でもありますよね。
三報は「報連相」のことでコミュニケーションの肝。
山峰は山の「頂上」を指します。

ちょっと話が寄り道をしましたが、
とってもステキな言霊だったので、ご紹介しました。

さて、元々のタイトルは「天気の見方」そのままです。

ただ、ここで紹介した「テンキ」や「ミカタ」の他の漢字も感じてもらい、
言葉の感覚を身に付けてもらえると助かります。

この「天気の見方」は、
この世界や人生の「ミカタ」に通じます。

天気といえば、シンプルに「晴れ」「曇り」「雨」と捉える人や、
「気温」や「湿度」、「風の強弱」まで詳細に知りたい人もいます。

この「天気」はいろんな見方があり、どれが正しいなどありません。

例えば、漢字のままに「天の気分」とするならば、
全ては「地球(自然)の動き」として説明できます。

また、これを2つに分けるなら、
太陽が出てから隠れるまでを分け目として、
「明るい」と「暗い」に分けられるかもしれません。

通常、何事も3つに分けるとわかりやすいので、
「晴れ」「曇り」「雨」が一番ベーシックなもの。
それに様々な情報を付け加えていくことで、
いかようにも細かく分けることことが可能です。

「天気予報」というのがあるように、
現代の科学進歩によってかなり天気を予測できるようにはなりましたが、
100%当てることは不可能であり、外れることもいまだに良くあります

天気の予測は無限大であり、その地点の気温や風の動きなど、
完全に当てることは難しく、近似値は得られても100%にはなりません。

つまり、ここで言いたいのは、
どんなに世界のことや自分のこと、
様々な知識や情報を得ても100%にはならないということです。

また、どんな事も全て「1つ」の見方ができ、
「人間の営み」とすれば全て含まれるでしょうし、
「世界(地球)」と考えれば、皆家族という概念も生まれます。

地球を南半球と北半球に分けることも可能ですし、
「本初子午線」というものを軸とするならば、
そこから「右・左」「東・西」という分け方も可能です。

1つの大きな地球の動きの中に、大小入り乱れた
様々な活動が混在していて、
それらで自然とバランスをとっているという事です。

このようになんでも「1つ」として見るのか、
「2つ」としてみるか、「3つ」とするか、
はたまた、もっともっと分けて捉えるか。

どれも「ミカタ」が違うだけであり、
同じものをみています。

これを識ると何がいいのか?

例えば、人生を考えたときに、
「善悪」で捉えるから悩み・苦しむことがあります。

それを全て「人生の流れ」として捉えられれば、
別に「夜」だから悪いということにはなりません。

また「雲」っていることで心がどんよりする必要もなく、
「晴れ=善」「雨=悪」といった概念も無くなります。

「寒い」「暑い」から嫌だ、不快だと思うのは自然のことですが、
それも「天気」という1つのものとして捉えれば、
いちいち気分を損ねる必要もなくなってきます。

人生の「幸・不幸」や「成功・失敗」とした概念も、
全て「1つ」としたり「3つ」などに分ければ、
上がったり、下がったりといった大きな波に呑み込まれなくてすみます。

ちなみに、「言霊」は文字を入れ替えることでも感じることができ、
「テンキ」は「キテン」ともなり、
「人生の転機」だけでなく、
「人生の起点」=スタート地点として捉える事もできます。

「ミカタ」を変えれば、反対にすれば、
「タカミ」=「高み」に登ることも可能です。

この「テンキ」の「ミカタ」を是非感じ取ってもらえればと思います。





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