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春に作った竜田揚げはせめて目黒揚げと呼びたい。

竜田揚げ。

衣に片栗粉使うと、急に改名を余儀なくされる揚げ物をそう呼びます。

『片栗揚げ』だとあまりにストレートすぎるから、ちょっとカッコつけて名付けている。

これまでのあたくしそんなところだろうと思っておりました。

しかし、それは大いなる自己解釈だったようでして。

揚げた際に片栗粉が、表面にまばらにつく様子が奈良県を流れる紅葉の名所である竜田川を紅葉が浮かぶ秋の様子と似ていることから名付けられたと言われております。

あら、急に百人一首的要素。
ともかく、“秋の竜田川っぽい揚げ物ですよー”ってことらしいです。

しかし、現在は夏目前の初夏。
どれほど頑張っても時期的に竜田川に竜田揚げの所以となる紅葉は存在していないと考えます。

しかしそれでは名を失ってしまうこの揚げ物。
無理矢理でも名を付けたいところです。

季節はギリッギリ駆け込みで春。
春といえば桜。
桜といえば目黒川。

そうだ、これは目黒揚げと呼ぼう。

桜なんてもう散りに散って跡形もありませんが
春に作った竜田揚げはせめて『目黒揚げ』と呼びたい。

そう思います。

流石にちょっと味気ないかなと思い
トマトと大葉を追加した所存です。
目黒揚げです。

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