書き下ろし小説の展示のお知らせ
小説『始発に乗る人々』
意思のある目が凄く好きです。
数多ある電車の中で1日の始めに走る電車、始発。宅急便の仕分けのアルバイトに行く際、何度か利用した経験があります。
眠気と闘いながら冬のまだ暗い車窓からの景色を眺めつつ車内を見渡すと、そこにはまばらな人々の姿。彼等を見つめながら、ふと思いました。
『どうして彼等は始発に乗っているのだろう』
1日に1本しかない始発を選んだ理由。
そして今こうして乗車している理由は何だろう、と。
スーツを着た、父と同じくらいの年齢の方。
大きな荷物を抱えた、学生服を着た方。
きっとそれぞれがそれぞれの意思を持って乗っている。そう思いました。
そして最も、意思を持って乗車している人が多い電車が始発のような気がしました。
確かに終電も1日に1本ですが、始発に乗車する理由や目的はきっと終電よりも美しい、勝手ながらそう思いました。
そんなわけで今回の小説のテーマは
《始発》にしよう、と。
「始発に乗る人々」あとがきより。
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2ヶ月前、こんなことを描きました。
『描く』をテーマにした展示をしてみたい、と。
「食」×「描く」をテーマに生きる私にとって、おむすびや間借り営業で「食」を通じて皆さんと交流する機会はこれまでに何度かありました。
一方、「描く」はnoteやメディアでの執筆が中心でどうしてもwebを通じた発信にとどまっていました。
もう少しアナログに「描く」を形にできたら。そして願わくばそれによってお客さんとの対話が生まれるきっかけになれば。
そんなことを思い口にした夢。
また1つ夢が叶う瞬間になりそうです。
今回の小説展示がふわっと誰かの記憶に残るものになりましたら幸せです。
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【小説冊子の販売】
店内にて、「始発に乗る人々」の冊子を販売致します。
冊子には「始発に乗る人々」に加え、昨年執筆した同じく電車がテーマの小説も収録しております。
展示の余韻をお家まで連れて帰りたくなった方がいらっしゃったら、ぜひ^^
あ、直筆のお手紙を入れております。
冊子:だいたい120ページ/A5サイズ
販売価格:1800円(税込1980円)
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【展示概要】
お願いごと:
kenohiは1人時間を大切にする喫茶食堂です。お1人でご来店いただき、あなただけの時間を楽しんでみてくださいね。
ぼーっとしたり、雨音を聞いたり。本を読んでみたり。読んでいるふりをしてみたり。
ぬり絵もおすすめです。
また、展示目的でご来店の際も必ずワンオーダーをお願い致します。
お腹が空いている時は玉ねぎたっぷりのカレー。
心が少し寂しい時はチャイのホット。
そろそろ夏だなあなんて思う日はエルダーフラワーのソーダ割りがおすすめです。
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拙い部分も多いかとは思いますが、温かい目で見守ってくださったら嬉しいです。
尚、飲食店につき私は期間中お店にいるわけではありません。(何度かこっそりカレー食べに行きたいな〜と計画中!)
ですので、観に行かれた方で、もしよかったら。
あとからこっそり感想など教えていただけたらとっても喜びます。
よろしくお願い致します☺︎
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