悩みに、やみつき。

悩みを「抱えている」方へ。

悩みを持つことをご自分が選択していることに気づいてください。

悩みを持つメリットがあり、苦しいなどのデメリットよりも、メリットが魅力的なら、引き続き悩みを持ち続ければいいのですが、悩みを持つことに、すっかりハマって「クセ」になり、ご自分の選択であることすら忘れてしまっている方がほとんどです。

悩むことはとても便利で、色々な使い道がありますので、意識して「悩むこと」をやめてみないと、なかなか抜けられません。

悩みを持つメリットは、たくさんあります。

・本当の自分らしい人生と向き合わないで、目をそらすことが出来る
・身近な場所で日常的に開催される「悩み自慢大会」に出場できる。
・「一生懸命生きているアピール」ができる。
・何かをしないことは自分の選択ではなく「悩みがあるからしたいけれども出来ない」と責任転換できる。
・悩みは話のネタになる。

社会のほとんどの人が悩みを持っています。すると、「みんな持ってる流行りのおもちゃを私は持ってない。やばい…」という気持ちになるように、自分も悩みを持っていないといけないような気分になるかもわかりません。
それに、「悩みがない」などばれたら、「あんただけ幸せそうでいいよね？！」とかいって、いじめられるかもわかりません。
ですから
・悩んでいれば、いじめの標的にならずに済む
これも、悩みをもつことのメリットとして忘れてはいけないでしょうね。

悩みを持つデメリットとデメリットを書き出してみよう。

悩みがあると、つらいとか、やる気が起きないとか、フリーズしてしまって時間がいくらあっても足りないとか、悩み自慢で競い合うのに疲れたとか、そういうデメリットばかり目についてしまいますが、上記のように、悩みがあるからこそ得ているメリットも、意外とたくさんあるのです。
一度、試しに「あなたが悩むことによって手に入れられたメリットとデメリット」を、すべて書きだして比較してみてはいかがでしょうか。

それなりの期間「悩めていた」からには、きっと何らかのメリットを得ていたはずです。人間、メリットのないことは、そんなに続けられるものではないのです。
それを明確化せず、やみくもに「悩むのをやめよう」としても、根性論に陥ってしまうばかりで、やめられないと思います。
ちゃんと「悩みを持ち続けるか、やめて他に楽しいことをするか」を、目的をはっきりさせたうえで、選択するというプロセスがあると抜けやすいと思います。
すべて、本人の自由選択です。

悩むことから卒業したい人へ。

もし本気で、悩むことを卒業したい場合、まず試すべき方法をひとつお伝えします。

それは「ホニャララで悩んでいる」という言い方ではなく、「ホニャララで困っている」という言い方をすることです。
かなり軽くなりませんか？

「悩んでいる」と言うと、なんだか「幸せから遠く離れた場所にいる」ような、「幸せになってはいけない」ような、不幸にアンカーを下ろすような意識になってしまいます。不幸にベースをおいてしまうんですね。
「悩み」と言っちゃうと、消える気がしない。
でも、「困り事」なら、まだ何とかなりそうな気がしませんか？
困り事は、生きていればいつも何か一つや二つはあるものです。普通のことです。困り事があったとしても、とびきり幸せに生きることは、出来ると思います（実際できます）。

ですから、今抱えている「悩み」のラベルを、すべて「困り事」ラベルに貼り替えてしまいましょう。
簡単です、「悩む」と言わなければいいだけです。

普段何の気なしに使っている言葉に注目しましょう。言葉は意識の表れであり、意識を決定します。ですから、重たい言葉を意識的に避けて、明るさや開放感を感じる言葉、楽しい言葉を使うようにするだけで、人生は劇的に変わります。

最後に一点言いたいことは、やはり自由選択。

私は「悩むな」とか「不幸じゃダメだ」とか言いたいんじゃありません。
「幸せな人がすごい」とも思いません。むしろ最近のスピリチュアルブーム、ポジティブ礼賛志向が、「幸せかそうでないかで人間のランクが決まる」みたいな風潮を作ってるような気がしますが、そういうランク付けをするような行為はモラハラだと思います。

私は、現状をフラットに棚卸ろしして、正確に、デメリット（マイナス面）とメリット（プラス面）を認識したうえで、自分の意思で選択すると、整理がついて納得できるから、モヤモヤがスッキリして気持ちいいですよ。と提案しているだけです。

そのうえで、悩むほうがメリットがあるのなら、引き続き納得づくで悩み続ければいいのです。
どうせ今までも悩んでいたのだから、慣れているはず。これまで通り、これからも納得の上で、悩めばいいのです。

もし、こんなにデメリットが大きいとは思わなかった！とか、大変な割に意外とメリットが少ない…ということがわかれば、おのずから今後の選択が変わっていくでしょう。その時、過去のやり方に囚われる必要はない、というだけのことです。

人生、納得さえしていれば、何をしていても魂は喜んでいます。ですから、終始納得できるような方向に選択してみましょう。どうせ悩むなら納得づくで悩み、「悩みを便利に使いこなすぞ！」くらいの意識でお過ごしくださいね！！