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有害図書『少年Tに飼われた姉弟』

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昭和55年、ドブ臭い天神川(京都市)沿いの集落に暮らす笹谷順平は、5歳上の姉のパンティをこっそり穿いて自慰に耽っていた。そんな思春期の始まりとともに芽生えた性への好奇心は、同級生…
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記事一覧

『少年Tに飼われた姉弟』(弟視点1)男同士の秘密

 男が男にチンチンを舐められるなんて、まだ小学6年生だったとはいえ、イケナイことだと分か…

柚木怜
3年前
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『少年Tに飼われた姉弟』(姉視点1)交換日記のように

 姉のパンツを使ってヤラしいことをするなんて、私の弟はアホや。  ましてや汚したパンツを…

柚木怜
3年前
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『少年Tに飼われた姉弟』(弟視点2)赤いケースの縦笛

「ごめん、遅くなって」  銭湯の前で10分ほど待たされた。ようやく女湯の出口から洗面器を…

柚木怜
3年前
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『少年Tに飼われた姉弟』(姉視点2) 同じ手でイカされる

「お姉ちゃん、大丈夫?」  盆過ぎの夏の盛りなのに、笹谷夫佐子(ささたに・ふさこ)は二階…

柚木怜
3年前
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『少年Tに飼われた姉弟』(姉視点3) 唇でもセックス

 12歳の少年、ましてや弟の友達にあんなことをされたというのに、笹谷夫佐子(ささたに・ふ…

柚木怜
3年前
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『少年Tに飼われた姉弟』(弟視点3) もう一人のお姉ちゃん

 思えばすべての始まりは、「焼却炉からの冒険」からだ。  小学校の焼却炉の近くにある〝集…

柚木怜
3年前
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『少年Tに飼われた姉弟』(T視点)1 同じ運命

 笹谷順平(ささたに・じゅんぺい)くんがお姉ちゃんの下着にイタズラをしていることを知ったのは、僕が初めてあのバラック小屋を訪れた時だった。  順平くんが住んでいるバラック小屋は、天神川のすぐ傍にあった。以前、お母さんに「あのあたりに近づいてはいけません」と言いつけられた集落だ。  近づいてはいけない理由は教えてもらえなかったけど、確かにボロい家が多いし、住んでいる人たちも怖そうだし、変な臭いもする。  それでも僕にとって順平くんは初めてできた友達だ。  順平くんはこの辺り

『少年Tに飼われた姉弟』(T視点)2 悪魔的快感

 お盆に入る前だったから、8月10日ぐらい。笹谷順平(ささたに・じゅんぺい)くんと遊ぶよ…

柚木怜
3年前
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『少年Tに飼われた姉弟』T視点 3 姉が隠していたもの

「友ちゃん、お姉ちゃんの下着でなんかした?」  拍子抜けするとはこういうことかもしれな…

柚木怜
3年前
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『少年Tに飼われた姉弟』T視点4 無知な姉の白い手

「ねえ、これが勃起しているってこと?」  不思議そうに囁きながら、菜々子お姉ちゃんがあ…

柚木怜
3年前
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『少年Tに飼われた姉弟』T視点5 秘密の体温

 勉強机には家族の写真が立てかけてある。お父さんとお母さんと菜々子お姉ちゃんと僕の四人…

柚木怜
3年前
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『少年Tに飼われた姉弟』T視点6 内股になる実姉

   目の前にいるのが実の姉であれ、おちんちんを入れる女穴が晒されているのだ。  心臓の…

柚木怜
3年前
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『少年Tに飼われた姉弟』T視点7 懐中電灯に照らされた微笑

「この子が菜々子ちゃん?」  あの時と同じだった。両親のいない日で、家には僕と姉だけだ…

柚木怜
3年前
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『少年Tに飼われた姉弟』(弟視点4) 全部、あいつのせい

 物心ついた頃には気づいていた。自分の家がすごく貧乏で住んでいる家もボロくて、毎日のご飯もあまり美味しくないことに。子供心に、うちにはお父さんがいないからダメなんだと思っていた。そのせいでお母さんもずっと働いていて、ほとんど遊んでくれないのだ、と。  かといってお父さんが欲しいとか、お母さんにもっと構ってほしいとか、そういったことを考えたことはあまりなかった。  それはいつも姉が傍にいてくれたからだ。  笹谷順平は一人、バラック小屋を出ると、玄関から数メートル先の天神川の