緊急事態宣言とライブ配信
”ライブ配信”と聞いてわかる人ってどのくらい居るんでしょうか。
リアルタイムで動画を配信する=生放送のことですが、ここで言うライブ配信は特に、個人が自宅などでする配信を指すことにします。
今回はそんなライブ配信者4年生にして配信ボタンを押せなくなった私の話を、この初noteで書きたいと思います。
ライブ配信のトレンドは”毎日配信”
近年ライブ配信に特化したスマホアプリの出現により個人が手軽に配信をできるようになり、それ自体が仕事として成立するようになりました。
私は2017年からShowroomなどで配信を始め、2019年からは17 Liveで本格的に配信をスタートしました。
"本格的"というのは私の場合「毎日2時間以上配信をする」ことです。
これは決まりではなく、ライバー(ライブ配信する人のこと)は自由に配信時間を決めることができます。
(それぞれの契約にもよると思うので一概には言えません)
ただ、成績を残しているほとんどのライバーは毎日配信しています。
そして私も2019年2月から2020年4月までほとんど毎日配信をしていました。
ですが2020年の5月に入り、私は初めて「用事があるから」ではなく「体調が悪いから」でもなく、ただ配信を休みました。
"家で出来る"というメリット
その時期に日本であったこと、
それがタイトルにした緊急事態宣言の発令です。
緊急事態宣言で多くの人がテレワークになり、飲食店・エンタメ・テーマパークなどの娯楽施設は営業ができなくなりました。
休日も外に出ず家で過ごすようになりました。
みんなの日常が大きく変化しました。
でもライブ配信は違いました。
ライブ配信は元々家でやるのがスタンダード。
ライバーもリスナーも外に出る必要はありません。
なので何も変わらず、むしろ仕事ができなくなったキャバ嬢や撮影モデル、アイドルなどが配信を始めてライバーの数は増えたし、おうち時間が増えたことによってリスナーも配信を見やすくなったんじゃないかなと思います。
私も最初は自粛中でもできる配信という存在は有り難いと感じていました。
自粛期間×ゴールデンウィーク
私の配信は基本的に夜で、2時間のときもあれば、イベントのときには3~4時間やったり、休日には昼間やることもあったし12時間ぶっ通しでやることもありました。
配信をいつどのような形でするかはライバーに委ねられているので、配信以外の仕事、趣味、家族や友人との時間と調節しながら配信時間を決めていたのです。
それが自粛期間に入り「休日は1日家にいる」というのが共通認識になりました。
「昼配信はあるのか」と聞かれたり、夜配信を終わろうとすると「明日休みなんだからもっと遅くまでやってくれ」と言われたり、するようになりました。
いえ、そういう声は元々あったんです。
元々あったんですが、私に”断る理由”がなくなったのです。
GWになり私はそのプレッシャーに耐え切れなくなりました。
そして度々配信をお休みしました。
「休みの日に何をするのか」聞かれることが怖くなりました。
(元々行先が知られるリスクがあるので話さないようにしていましたが、聞かれること自体が嫌だと思うようになりました。)
そのうち「今日何食べたの?」とか「何のゲームしてるの?」とかそんな普通の質問さえ答えることに違和感を覚えるようになりました。
配信をしようと思うと涙が止まらなくなったり、終わったあとに眠れなくなったり…
今思えば完全に心身のバランスを崩していました。
そして一度しっかり休もうと思ったのが2020年の10月のことです。
気づかされたこと
ライブ配信というのは娯楽のうちの一つですが、ライバーである私にとってはそうではありません。
楽しんでやるのと楽しむためにやるのは違います。
理由がなくても私は私の仕事を調節して休むことができます。
それは誰でも、どの仕事でもそうです。
私は自分にとっての癒しや休息の時間を無視して、「有り難い環境なんだから」と勝手なプレッシャーを感じてしまっていたなと思います。
一度ブレーキをかけたことによって、そんな自分に気づくことができました。
それに今まで向き合う時間のなかったものとまた向き合うことができるようになりました。
そうやって気づくことができたので、辛い時期があったのは事実だけど、今となっては良かったのかなと思えます。
今、時間は減らしていますが配信を再開しています。
ゆるりとやっているので「配信すげー!」って思わせることはできないかもしれないけど、初めて見るには見やすいかもしれません。
一番動いてなかったのになぜかとても疲れた2020年が終わり、2021年がやってきました。
今またコロナの感染者数は(首都圏では)過去最大に増えているし、また緊急事態宣言が出されようとしています。
でも去年と同じようにはならないと思う。
大丈夫。
自分でも覚えておきたくてつらつらと書いた長文を読んでくださりありがとうごさいます!
みんなも大丈夫!
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