【実例あり】Kagi TranslateはGoogle翻訳・DeepLを超えるのか検証してみた
Google翻訳、DeepLを超えると話題になっているAI翻訳ツール「Kagi Translate」の精度をGoogle翻訳、DeepLと比較検証しました。無料なのにGoogle翻訳、DeepLよりもよいというのは本当でしょうか?Windowsのメモ帳AI機能に関する英文記事を題材に、それぞれの翻訳結果を比較しました。
Kagi Translateの使い方
Kagi Translateの使い方はシンプルです。
左にURLか翻訳したい文章(英文)などをペーストして、右側で「Japanese」を選んだら「Translate」ボタンをタップするだけ。ユーザー登録しなくても無料で使えました。
翻訳ツールの精度比較:Windowsメモ帳AI機能を題材に
Microsoftが公式に公開しているWindowsのメモ帳AI機能に関する英文記事で検証しました。
Windowsを使っている人なら使える「メモ帳」でもAI機能が使えるようになるという内容です。気軽に使える「メモ帳」でAIによる編集支援の機能が使えたら、ますますAIが身近なものになるかもしれないと感じられます。
アプリ名の表記:Kagi Translateの正確さと自然さのトレードオフ
まず目についたのが、アプリ名の表記の違いです。日本語版Windowsでは「メモ帳」と表示されますが、Kagi Translateでは「Notepad」のままになっているところと「ノートパッド」と訳したところがあります。
「ノートパッド」は原文の英語表記「Notepad」をそのままカタカナ表記した結果です。一方、Google翻訳とDeepLはWindowsでの表記と同じように「メモ帳」と訳しています。下はWindowsの「メモ帳」のアイコンの画像です。これでWindowsで「メモ帳」と表示されていることをご確認いただけます。
Kagi Translateの翻訳は、アプリのファイル名「notepad.exe」を意識した、より原文に忠実な翻訳と言えるでしょう。しかし、日本では一般的に「メモ帳」と呼ばれているため、「ノートパッド」という表記では、一部のユーザーが混乱する可能性があります。正確さと自然さのバランスが課題と言えるでしょう。
英語語順の影響:Kagi Translateの課題
Kagi Translateは、英語の語順に忠実すぎるところがあります。
たとえば、上の画像の最後の文章「according to the Windows Insider Blog」という一文は、Kagi Translateでは段落の最後に置かれています。
英文の原文そのままの語順で直訳されており、日本語としては不自然です。
一方、Google翻訳とDeepLは、この部分を段落の最初に移動し、自然な日本語として訳しています。
こちらを読んだ後、改めて下のKagi Translateの翻訳を読むと、日本語の文章としてはGoogle翻訳とDeep Lの方が自然だと感じるのではないでしょうか。
Kagi Translateの翻訳結果をもっと確認したい方は、下のリンクをタップしてください。
翻訳精度比較:現時点での評価
今回、比較した結果では、Google翻訳とDeepLの方が自然で理解しやすい結果となりました。Kagi Translateは正確性を重視するあまり、日本語の自然さを犠牲にしている部分が見られた印象です。
まとめ:Kagi Translateの今後の発展に期待
Kagi Translateは、まだ発展途上のツールです。今後のアップデートで、日本語の自然さに関する改善が期待されます。本検証は現時点での評価であり、今後の改善に期待したいところです。
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