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価値観の違う他人と仲良くなるには?

【#42】20210811

人生は物語。
どうも横山黎です。

このチャンネルでは、作家を目指す大学生が思ったこと、考えたことを物語っていきます。是非、最後まで聞いていってください。


ということで、今回は「価値観の違う他人と仲良くなるには?」というテーマで話していこうと思います。


☆ハイネケンのCMが興味深い



オランダのビール会社ハイネケンの実験の模様をおさめたCMがあるんですけれども、このCMめちゃくちゃ面白いんですよ。


どんなCMかっていうと、まず、ある実験室に2人の人間が閉じこめられるんです。
その2人って言うのは、そこで会うのが初対面という関係の2人です。
何が行われるのか、何をやらされるのか、どんな実験なのか分からないまま、部屋の中に入ります。そこで指示を受けて作業していき、最終的にテーブルと椅子をつくるんですね。
テーブルや椅子をつくるって、一人でやるには少し手のかかる作業なので、被験者の2人が協力して、そのミッションを果たそうとします。
テーブルと椅子を作り終え、見事簡易的なバーカウンターが完成すると、最後の通知が来ます。
大きなスクリーンに映し出されたのは、実験室に入る前にそれぞれが受けたインタビューの様子。
そこで被験者の2人は初めて知るわけです。


今、一番そばにいるパートナーが、自分と真反対の価値観を持つ人だってことを。


たとえば、あるペアは、一人が左翼で、もう一人が右翼。

あるペアは、一人がフェミニスト、もう一人はアンチフェミニスト。

あるペアは、一人がトランスジェンダーの当事者、もう一人はアンチトランスジェンダー。


そんな風に、主義主張が正反対の相手と共同作業をしたことに気付くわけです。


そしてアナウンスが入ります。
この先、このまま実験室を出ていくか、共に作ったバーカウンターで共にビールを飲むか、2択を迫るわけです。


結果どうなったと思いますか?

全てのペアが、共にビールを飲む道を選びました。


☆プロセスを共有するというコミュニケーション

ここから何が分かるかというと、たとえ初対面であれど、目の前に課題があれば、共に取り組み、ああでもないこうでもないと議論しながら達成を目指すことで、絆が芽生えるということです。


もっと端的にいえば、プロセスが人を繋げる。

これ、すごくないですか?

既にお伝えした通り、どのペアもお互い正反対の主義主張を掲げる人同志だったのにも関わらず、プロセスを共有することによって、お酒を飲んで語り合う仲に発展するんです。

これがもし、ペアの相手は正反対の主義主張をしている人ですよ~ってことを最初に伝えていたら、絶対に同じ結果にはならなかったはずです。

その時点で、実験室に入ることすら拒む被験者もいたかもしれません。

以上のことを踏まえると、人間はもともと誰かと一緒に頑張ろうと思う生き物だってことです。

共に壁を乗り越えたい生き物なんですよ。

共に乗り越えていくその時間はとても尊いものだし、たとえその壁の向こうの景色を見られなくても、お互いの間に確かな絆を見つけることはできます。

そう思うと、「プロセスを共有する」ことに大きな価値があると思いませんか?


こういった話がたくさん詰まっている「プロセスエコノミー」という本について、今日も物語っていきました。

☆お知らせ

最後にお知らせします。


今、僕は「あなたとつくる最高傑作」という企画を進めています。
一つの作品をみんなでつくろうという内容のものです。
基本的に作品の執筆は僕がするんですが、書いたものを全部共有して、行き詰まったら相談を持ちかけたりします。
コメントで質問や意見をくださった方には、誠意をもってお答えしていきます。

興味のある方は、是非下の記事をご覧ください。


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