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【海日記】あなたがダイビング中に幸せを感じる瞬間はどんな時?

珍しい生物に出会えたとき?大物に出会えとき?光が差してる景色をみるとき?ダイバーの数だけその幸せのかたちがあると思う。

ダイビング中、最大にして最強に幸せを感じるのは中性浮力がキマった瞬間だと思っている。

中性浮力がとれてホバリングしている瞬間は、何にも変え難い幸福感に満ちている。アドレナリンよりもセロトニンがバンバン出てるはず。

このままエア切れして海の藻屑となっても構わない。
永遠にこの瞬間が続けばいいのに。
時間が止まってほしい!
中性浮力がキマッた瞬間、心の奥底から本気でそう思っている。

中性浮力をマスターするまで100本潜った

私が中性浮力がとれるようになった!と思えたのは、経験本数が100本めを迎えた頃だったと思う。ダイビングを始めて1年半〜2年くらい経っていたはず。

おそらく、私は結構…いや、かなりヘタな部類だと思う。そもそもダイビングに限らず、何事もセンスというものを私は持ち合わせていない。

10本くらいしか潜っていない人でも、フワフワと上手に中性浮力をとる人をたくさん知っている。

中にはオープンウォーターの講習で中性浮力をマスターしてしまう人もいる。尊敬に値する。スゴイ。

私はいつまで経っても中性浮力がうまくとれなくて、浮いたり沈んだりを繰り返す苦行のダイビングライフを送っていた。

正直、この苦行期は毎回ダイビングに行くのが嫌だった。なんで他の人がふわふわと泳いでいられるのかが不思議でならなかった。

中性浮力の感覚がわからない頃の私は必死でBCへの吸気と排気を繰り返してなんとか水底ギリギリを泳ぐ感じだった。

当然、エアーの消費もハンパない。大瀬崎の湾内を180スタートで45分潜って、残圧40とか。どんだけ息切れしてんのよ…。100本目前でもそんな感じ。

ちなみに、私の体格は身長155センチ、体重4○キロ。なんともちっこいのである。それなのに、このエア消費はどうかしてる。

今思えば、欧米人並みのエア爆吸である。

とりあえず続けてた

苦行ではあったけれど、なぜか大瀬崎へ通った。とにかくダイビング好きだったんだろう。もしくは、マゾヒストなのかもしれない。

中性浮力がなんたるかを全く理解できないまま、100本めに突入した。

今でも覚えている。あれはある秋の大瀬崎•湾内でのダイビングだ。潜行して数秒が過ぎた時、ふっと体が軽くなった。

…お?ふわふわしてる?

そう思った瞬間があった。そう思えたらこっちのものだ。急に自信が湧いてきて、呼吸が落ち着いてくる。

長く吐いて、すうっと吸うことができる。

結局、いまだにどうやったら中性浮力を上手く取れるようになるのかを言葉で説明できない。とにかくひたすら場数を踏んでみて、としか言えない。

お味噌汁の海でも楽しめるワケ

私がリゾートダイバーでなくて伊豆ダイバーでいるのは、中性浮力をとっていたいから。というか、浮いてるだけで充分楽しめるから。

見たい生物があるわけでもないので、透視度とか無視。お味噌汁みたいな海でも全然構わないの。
とにかく海の中で浮かんでれば果てしなく幸せ♡♡

だから私はダイビングを始めて9年間はほとんどカメラを持たずに潜ってた。

最近はやっとGoProを持つようになって、記録にのこすようになった。これもまた新しい楽しみ方だな〜と思っている。

中性浮力に魅了されているのは、今も同じ。

みんなはどんな瞬間に『うわ、幸せだぁ』と感じる?

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