偶然は必然

 「魔女の宅急便」で使われている松任谷由実の歌の中に
「♪目にとまることは全てメッセージ♪」という歌詞があります。ずっとずっときになっていて、いつも何かに立ち止まると「本当にそうだなあ」と思わされるのです。

 「この世は自分の心の反映で目に映る事はすべて自分に語りかけてくる」と覚醒された方はほとんどおっしゃいます。私はそのほんの入り口程度だけれど、「本当に!」と思わされる事が心の学びを深めていくと染み入るように実感してくる場面が増えてきます。シンクロニシティーもきっと同じなのでしょう。「気づいて!気づいて!」メッセージの連発なのかもしれませんね。

 昨日、ある本を人とzoomで会話中に本棚から取り出そうとしました。その本は会話の相手に伝えたい事が書いてあったのでその場でどうしても必要でした。数日前に他の人ととの会話で取り出したばっかりだったら、本の感覚は自分のイメージの中にありました。しかし、探しても探しても見つからないのです。

 この間ちらっと見たときにどこかへ置いたかもしれないと、zoomの相手を少し待たせながらも、そんなに広くない部屋の置くかもしれない場所を2周探してみました。それでもないのです。持ち出した覚えはないし、確かにあるはずなのだけれど・・・。会話の相手をそう待たせて置くわけにもいかず、断念。それに代わるだろう本をとっさに引っ張り出し、その場は流れていきました。

 zoomの会話が終わって、「どうしてあんなにも探してもなかったのだろう?」と不思議でたまらなかったので、もう一度ゆっくりと本棚を見てみました。すると、その本をいつも置く定位置にしていた場所ではなく、本棚の一段上に紛れ込んでいました。「そういうこと!」と納得。

 いつものところに入れた本がなくて慌てたけれど、結果から言ったら、急場しのぎの本こそ大切なメッセージが含まれていました。そして、まさに会話の相手にではなく、今私自身がこの本に深く興味をかきたれられました。もちろん以前に読んだことのある本です。でも今の私にジャストフィットする事が書いてありました。「本が呼ぶ」「本が語ってくる」という事が書店などに行くと「私を見つけて!」と言わんばかりにセンサーが立ってくる事がありますが、家の本棚に対してそこまでのアンテナが立っていなかったのでしょう。

 とても偶然な出来事だったのですが、私にとってはとても必然な出来事で、この手に取った本のおかげで私の次への一歩の大ヒントが導かれました。とても些細な小さな事。でもその偶然性の中に自分の感性のアンテナを立てておくことで、きっと日々は奇跡の連続なのだと思うのです。

メッセージ
  目にとまったら
      当たり前
暮らしの中で
  いつもいつまでも

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