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「余命10年」(2022) 藤井道人 監督 小坂流加 原作

R.I.P. 小坂流加さん
そして「ヤクザと家族 The Family」も監督を務めた藤井道人監督。
とてもわかりやすい作品だった。

小松菜奈演じる高橋茉莉。
坂口健太郎演じる真部和人。
この二人の変化の心情が変化がわかりやすかった。

高橋茉莉は自分に対して存在価値を見出せないものの、
持病に向き合い精神をすり減らしていく。

「どうせ死ぬ。」
「どっちが不幸なんだろうね。(家族に対して)」

真部和人の時間を奪ってしまう。
家族は持病に対してもがく。
自分のせいで周りが不幸になっている。
この感情が彼女を苦しめていた。

これを見た時、
自分は気にしても仕方がないやんって思ってしまったけど、
気にしなくていいよって一言では片付けられない複雑な心境なんだとも思った。

自分が余命10年だった時のことも考えた。
家族であったり、恋人だったり、友達だったり、思い浮かべて
今できることを一生懸命に生きようと思った。

このご時世苦労してる人に寄り添う言葉や作品が多い中、
そんな言葉や作品に甘えた自分をしばいてくれるいい作品だった。

茉莉が和人に対して、死ぬことは甘えだよという言葉はとても強い言葉だと思った。生きたいのに生きれない人くらい自分も生きようと思った。
生きてるけど死んでる人もこれみたほうがいいんじゃないかな。

リリー・フランキーやっぱいい味出てるわ。笑
松重豊さん 笑っちゃうくらい哀愁ある。笑

初めて小松菜奈さんの作品見てみたけど、
めちゃくちゃいい女優さんだなって思った。
あと可愛い。

いいな菅田将暉。

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