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大阪城ホールでサカナクションを見た

2年半ぶりの大阪城ホールでのサカナクション。
サカナクションが帰ってきた!

定刻から5分押した。電気が消え、360°張り巡らさせたスピーカーから雨の音が聞こえた瞬間にサカナクションが帰ってきたと確信した。

そこからはいきなり花吹雪を飛ばすし、いつも以上にレーザーはビンビンだし、ひたすら踊った2時間だった。

2年半前はまだコロナ禍まっただ中で、声を出せなかった分、オーディエンスの合唱もものすごかった。


でもここに帰ってくるまでのサカナクションは本当に厳しい道のりだった。
アルバム『ADAPT』をリリースしてから、ツアー前に燃え尽きてしまった山口一郎はそこから抜け出すことができず、そのままうつになってしまった。
自分の病気を受け入れることができず、もがき苦しんだ。

自分の存在を忘れられてしまうのではないかという不安もあったと語っていた。

それでも仲間とファンは彼の復活を待ち続けた。


その結果が今日だと思った。

うつは完全に治る病気ではないらしい。

でもそれを受け入れて、病気になったからこそ書ける歌詞があると、歌える歌があると考えた。これまでの形に拘らなくても、新しいサカナクションとして活動すればいいんだと考えた。

そう考えるようになった新しいサカナクションは無敵だと感じた。
僕たちの生活が変わり続けるように、バンドも変わり続けていく。

その変化を楽しみながら変わっていくチーム サカナクションを変わらずいつまでも応援したいと思えた夜だった。

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