血圧②血圧低下について考えてみた
前回は血圧の上昇を主に考えました。
基本的には無理しないというのが大事だと思います。
今度は血圧の低下についてです。
血圧の低下にどう対処する?
こちらの方が判断が難しいと思います。
その理由として、まず血圧が上昇するケースとは違い血圧を上げるという対応が難しいです。
例えば、患者さんを臥位から座位に起こしたときに血圧が下がったからといて昇圧剤を使用することはありません。
昇圧剤自体は心臓に負担をかけるので。
何より大事なことはこれ。
『なぜ血圧が低下したのか』
ということです。
つまり、血圧が低下した原因を考えなくてはいけません。
なぜ血圧が低下したのか?
ポイントは、循環器的な問題がどこまであるのかです。
循環器的に問題があって血圧が維持できない、ということも予想できます。
その場合は、その理由を考える、同時にその理由が解決するのかどうかを考えます。
器質的に血圧を維持するだけの循環器的機能がないという判断になるのであれば、離床は難しいという判断になるでしょう。
それ、ほんと?
あり得ますか?
私も重度の心不全患者さんなどを診てきていますが、座位くらいはとれるケースがほとんどです。
とはいえ、時には安静が必要なこともありますよ。
もちろんケースバイケースで検討が必要なのですが、安易に離床を延長することはお勧めできません。
離床しない、は正しいのか?
離床しないという選択肢自体が血圧の反応の回復を遅らせている可能性があります。
そもそも、離床していないから血圧が下がる、ということがあることを知っていないとこの考えには至らない。
廃用症候群
なんです、関節拘縮とか筋委縮だけじゃないんです。
このジレンマを打破すべく早期リハというのは活用すべきだと思っています。
そうじゃないと、痛いのにしんどいのに点滴いっぱいついてるのに人工呼吸器ついてるのに早期リハ(=早期離床)する価値が大幅に下がってしまう。
そこらへんのことを考えるには、血圧の知識が必要なんです。
次は血圧についてもっと突っ込んで考えてみます。
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