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(2/4) 広島旅行 2023/11/15-17 新白島フェリー、宮島、牡蠣カレーパン、厳島神社


メルパルク広島のエアコン事情

自分はビジネスホテルの部屋に入ったら、まずエアコンで室温を調整して、ユニットバスから全裸で出てきても気化熱でわりと涼しい、くらいにしておきます。
この場合の全裸というのは、おちんちんがまろび出ている状態であると思っていただいて構いません。私は寛容であり、また思考というものには人それぞれのゆとりがありますゆえ…(杖老人)。

朝時点26.9℃

当然この日も到着即エアコンの操作をしたのですが、それらしき排出口に手を当てても、なんかこう、微風というか、微風というにも弱いというか、風出てるんだかどうだかよくわかんない。夜の入浴後、暑がりの自分にとっては汗ばむくらいの室温になっておりました。
何かあっても今日明日だけ乗り切ったらいいだけだし、と泣き寝入る覚悟を決めていたのに、寝る間際の室温はデジタル時計上は28℃に達してしまい、流石に12000円払って汗かいて寝たくなかったので、25時ごろにフロントに電話をしました。
そうすると、「施設が古い関係で、フロア全体の室温を一括で調整しており、部屋ごとの調整はできない」という返答。ギャフン。ということで、排出口に手を当てたときの微風は完全に「これを冷風が出ているものとする!」と脳内のタコ司令官が命令出してたようですね。何なんだよ人間の体ってよ。
で、『無理だったらしゃあないか』と急にスッキリした気持ちになって汗をかきつつも寝ることができました。二回目泊まることはないですけどね。

11/16の就寝時は、室温が26℃程度に収まっていたので、もしかしたら自分の電話のせいでフロアエアコンに調整が入ったのかもしれません。エアコンの推奨設定温度28℃ってなんの根拠もないらしいっすよ。

暑さに悶えて起床

新白島駅へほっつき歩く

16日は宮島観光へ。こうして旅行に出るたびに、旅行は現場で何するかというより、現場につくまでの面倒臭さ自体が旅行ではなかろうかと思うところ。土地勘がない町で、最善と思われるルートにフラフラしながら向かって、その間、ちょっとでも旅っぽいものを見たり、口に運んだりしながら一日の終わりに向かって疲労するという。
そんなわけで「厳島神社でも見るか(それが何かはわからんが)」という感覚で、出発しました。
どういうルートでも良かったのですが、適当に歩く距離があるってことで、ホテルからJR山陽線新白島駅から宮島口、近くのフェリーから宮島に行くことに。

ホテル近くの天王寺公園感あるローソン(局地的あるある)
新白島駅途中に見える広島城

新白島駅の写真も撮ってたものの、全てがぼやけていたのでここには載せませんが、学生さんがちらほらいるくらいで特に混んでおりませんでした。観光客もおらず。
ところでこの駅、「しんはくしま」って読むんだそうな。この記事書いてるときに変換しようとしてそれも忘れていた。どっちだったのか、そのときになると必ず迷って、必ず間違ったほうに進むことあるな。

単純に混む方向じゃない路線(駅)なのかしら

宮島口駅~フェリー

背後にはもうフェリーの圧力がかかってる

宮島口駅に近づくたびに、増殖する外国人含む旅行者がどんどん乗ってきました。駅を降りると近辺に観光客向けのお土産屋さんと食堂がひしめいていて、やはりこのー、観光地というものに着くとここでは死にようがないほどに統制された安全と親切を手に入れられる違和感を覚えますな。

宮島についてなんも知らんかったので、直前に観光協会のサイトでちょこっとお勉強。

593年、佐伯鞍職(さえきくらもと)という人が厳島神社を建立。
806年、空海が宮島に霊力をビンビンに感じる。
1146年、平清盛が厳島神社をかなり盛り立て、その後も信仰する戦国武将があとを絶たなかった関係で、その跡がたくさんあるそうな。鎌倉時代からは人が移り住んできている。
1555年、大内義隆が陶晴賢の謀反により自害、盟友の毛利元就が奇襲して打ち取る。
1587年、秀吉が建立を命じて未完成のまま死んだ千畳閣がある。
明治維新からは廃仏毀釈の流れで整理されつつも、結局世界遺産になったり、神仏と縁深い土地として今に至る。

小学校の頃、広島に修学旅行に行った記憶があり、おそらく宮島も行った記憶もあるのですが、歴史のサマリを読んでほぼ初見の内容ばっかでした。日本の歴史も大して興味ないのよねえ。
とはいえ、スピリチュアルの大御所の土地という意味で、1400年前から所以があると思って入ると、ちょっと重みを持って観光できたような気がしました。

学生さんが小中高1組ずつくらい修学旅行にきてた
もちろん外国人や僕のような独立系観光客もわんさか
ICOCA使える!PITAPA使える!

フェリーは運賃片道200円、入島にあたっては、宮島訪問税というピンポイントにも程がある税金100円が追加されるので、往復で500円。こんなところでPITAPAのチャージが切れそうになるとは思わんかったよ。
フェリーでの運送は、JRと宮島松大汽船という二社がシノギをやっており、料金は同じで、合わせて10分ごとくらいのピストンでひたすら宮島に送客しておりました。会社概要調べたら、松大のほうは宮島のフェリー送客専業で商売してるっぽい。JRが片道180円に下げたらどうするんですかね。ていうかJRが「面倒くせえから買収でいっか」とかならんのだろうか。

小島に出発する経験あんまないね
同人誌だったらエロい女の無法地帯になってるタイプの小島
フェリーの2F3Fは赤白帽被った小学生がひしめいていた
なんでもこの島は貞操観念が男女逆転しているらしい(剛腕な導入)

宮島散策

後から探せばモデルルートのようなものが準備されていたようでしたが、道沿いを歩けば厳島神社には着きそうなので、とりあえず行ってからあとのことは適当に決めることにしました。

宮島ランド
駅手前に鹿があざとく座る

途中に食べるところと買うところが山程あり、コンビニすらある。普通に住居もあるので、人が暮らしている島に、観光産業が分厚く侵食している状態って、宮島という場所がスピリチュアル的にすごいとかなんとかいう前に、すでに特異な存在であると言えるんじゃないでしょうか。しゃらくせえ装飾とか、歴史の重みのある建造物のすぐ近くに洗濯物干してる家とか学校、消防署とかあるのよね。
隈なく歩いたわけではないけど、島は奥の方まであちこちに神社が配置されていて、多分観光地対応が奥に行くほど薄くなっているっぽいので、今思えばそっちにガツンと行っておけばよかったと後悔しております。

牡蠣カレーパン

歩いてすぐ旅館とお土産物屋

考えてみれば朝食を食べてない(普段食べない)ので、序盤のここで牡蠣カレーパンとかいうのを食べることに。カレーパンの研究施設とのことで、おそらくですが独立行政法人だと思います。確か広島大学にはカレーパン学部もあったと記憶しています。

俺は500円のカレーパンを食った男として港区で女を抱く
500円の味がしておいしい

小学生を蹴散らしてショーケースの前に立ったとき「ごひゃ」と大声を上げそうになり、ゆっくりと目を閉じました。まぶたの裏には死んだ父がにっこりと笑っていました。カレーパンが500円、それでいいんだ。
牡蠣の入ったカレーパンでした。牡蠣が入っていないカレーパンはコンビニで150円ほどで購入できるので、全く妥当な値段だと思います。おいしい。父は本当に死んでいます。

厳島神社

当社の御祭神は天照大御神(あまてらすおおみかみ)と素盞鳴尊(すさのおのみこと)が高天原(たかまのはら)で剣玉の御誓(うけい)をされた時に御出現になった神々で、御皇室の安泰や国家鎮護、また海上の守護神として古くから崇信を受けられた。
宮島に御鎮座地を探されるにあたり、この島を治める佐伯鞍職(さえきのくらもと)に神勅が下った。鞍職は大神様が高天原から連れてきた神鴉(ごからす)の先導のもと、御祭神と共に島の浦々を巡り、海水の差し引きする現在地を選んで御社殿を建てたのは、推古天皇御即位の年(593年)であると伝えられる。
その後安芸守となった平清盛(たいらのきよもり)が当社を篤く崇敬し、仁安3年(1168年)に寝殿造の様式を取り入れた御社殿に修造した。清盛の官位が上がるにつれ平家一門のみならず、承安4年(1174年)に、後白河(ごしらかわ)法皇の御幸(ごこう)、治承4年(1180)3月と9月に高倉上皇の御幸(ごこう)があるなど、多くの皇族・貴族が参詣され、都の文化がもたらされた。
当社に対する崇敬は、平家から源氏の世になっても変わることなく、又時代が移り室町時代の足利尊氏や義満、戦国時代の大内家、毛利家などからも崇拝された。
松島・天橋立と並び日本三景「安芸の宮島」として知られ、平成8年(1996年)にはユネスコの世界文化遺産に登録され現在にいたる。

(御由緒)
https://www.itsukushimajinja.jp/jp/history.html

誰が強く信仰していた、とかいうよりは、長く信仰の対象として足り得る存在であるってことがありがたいですな。

例のやつだ
入館は300円
水に浮かんでる風で格好いい
結構修復中の箇所が多かった
詳細不明

何かのパフォーマンスなのか本当なのか、袴の男性と白無垢の女性が結婚式めいたことをやっておられて、観光客も親族っぽい方々もバシバシ写真撮ってました。詳細はよくわかりませんが、こういう式場としての貸出みたいなこともやってるんですね。

別角度の例のやつ
腐食とかもあるんだろうな

ジョブズがタートルネックとジーンズとスニーカー履いてたり、イチローがカレー毎日食ったりすることなど全部まとめて「天才の所業」みたいな信仰の対象にされるような感じで、信仰に足る外側をしているっていうことは、霊力を帯びるといったこと同じような意味合いなのかもしれんですね。これはデザイナーズ神社っていうジャンルではなかろうか。

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