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股関節の可動域について深ぼる!!-伸展制限編-

こんにちは.
今回は前回の屈曲制限に引き続き,
伸展制限について紹介していきたいと思います!

最後まで見て,股関節可動域制限は怖くない!状態で臨床に臨んで見てください!!

伸展可動域の制限

1,筋肉の要素


①腸腰筋の短縮・過緊張
腸腰筋は腰椎から小転子にかけて走行していますので,伸展時には十分な柔軟性が必要です.しかし,普段患者さんの多くは座っていることが多かったりするので,腸腰筋を伸長することがないので固まっていることが多いです!

腸腰筋は長内転筋・大内転筋とディープフロントライン(DFL)で連結していますので,内転筋群にも緊張が波及し,より股関節の制限を強固にしてしまいます.そのため内転筋の緊張を評価することは非常に大切です.

また,大腿直筋が優位となると股関節の動的安定性が得られにくいだけでなく,大腿骨頭の動きも出にくくなるため,可動域制限が強くなります.

つまり,腸腰筋が適切に機能し,大腿直筋が緩んでいる状態が理想と言えます.

②大腿直筋の柔軟性低下
腸腰筋が機能不全に陥ると,大腿直筋が優位に活動します.
すると,股関節の動的安定性と股関節の動きを出すという役割の両方を担うので普段から使われる頻度が多くなり,緊張が高くなります.

また,大腿直筋はスーパーフィシャルフロントライン(SFL)で腹直筋と連結しています.腹直筋は円背姿勢などになると,短縮傾向になりやすいので大腿直筋は腹部方向へ引かれ,結果的に伸張性が低下します!

2,骨の要素
①腰椎・骨盤の可動性低下
「股関節伸展-骨盤前傾-腰椎前弯」このような関係性にありますので,骨盤後傾で固まっていると股関節伸展は制限されます!また,腰椎屈曲で固まっていても股関節伸展は制限されます.

②大腿骨の内転・内旋制限
股関節伸展においては,股関節伸展+内転+内旋の複合運動が起こります.
具体的には,中臀筋,大臀筋,大腿筋膜張筋,腸脛靭帯などが大腿骨の内転,内旋を制限します.

今回は,股関節股関節伸展制限の原因について紹介しました!
前回の投稿も見ていただければ屈曲制限についても学べます!
是非見てみてください!!

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