見出し画像

ハグル会プレイレポ(2021/08/08)

私は8月8日、第三回のハグル会に参加してきました。

これが第2回の記事

これが第1回の記事

そもそも「ハグル」とは、役職の無いマーダーミステリーのようなものです。ルールの断片を集めながら遊ぶのが基本となる交渉ゲームとなります。

基本的には1回しか遊べないため、作る側も遊ぶ側も増やしたいんです!!



今回のお品書き(参加者5名、持ち込み6個)

画像1

私の持ち込みが2つです。

麻雀ハグルは構想1ヶ月の自信作。
紙ペンハグルは構想10分(データ作成と印刷等1時間)の思いつき作品です。

今回は最も自信の無い紙ペンハグルから遊びました。

そもそも「紙ペン」とはボードゲームのジャンル名です。
各プレイヤーにシート(紙やホワイトボード)が配られるところから始まり、何らかの方法で書き込みが増えていくゲームを指します。

BGA(ボードゲームアリーナ)ではウェルカムトゥやレイルロードインクがこれに当たります。面白いよ!!

プレイヤー4人に少ない枚数のルールを配ると、全員が写真を撮って交換してしまいがちです。全員がルールを知ってしまうとハグルらしさが消えてしまうのです。そこで、「一回手放したルールはもうもらえない」という縛りを思いつき、着想しました。

スライド1

プレイ時間10分で遊んでみましたが、思ったより早く議論が停滞してしまいました。15枚のルールを4人にランダムに配ることにしましたが、それでは3枚の人が不利ですね。そこで最初から「緑のシート」を渡すことにしましたが、これが強すぎました。ゲームバランスが崩壊してしまったのです……。プレイ時間が短いことは正しく、ワチャワチャしたままゲーム終了。

ある程度楽しんでもらえたとは思うが個人的には失敗作だと思っています。
最善手が見つかるゲーム/最初のランダム性で勝敗が決まるゲームは最後まで全員が楽しむという条件を満たしていません。ボードゲームも製作している身としてはとても残念です。


続いてワンラインハグルで遊ばせてもらいました。
全員が全ての情報を持ったとしても解くのが難しいというパズルが出題されました。少人数だと全員がルールを知ってしまう可能性が高いためどうするかという所に対し、私とはまた違ったアプローチを取っていますね。

私にはあまりにも難しいパズルだったためギブアップ気味でしたが、ハグルの自由度の高さを感じました。

画像3

みんな賢すぎるって……。


その後、プレイ時間が短いということで裏書きハグルを行いました。

ルール=権利書のような感じで、ルールを手に入れる度に自分の名前を書くことになっています。

どこまでWin-Winの交渉を持ちかけられるかが勝負となっていた。改めて一度手放したルールをもらう交渉をするなど、今までとは違った感覚で楽しめた。
履歴を残すことでゲーム中にルールの価値が変わるようになっていたため、少人数でも楽しめるようになっていました。


そのあとは私の2つ目、構想に1ヶ月以上かけた「麻雀ハグル」で遊びました。先日リサイクルショップで330円で買ったフルセットの麻雀牌を持ち込みハグルへ。ルーレットの方はまた使い道を考えよう。

実はこの麻雀ハグルにはボードゲーム製作中に複雑すぎて没になった案が丸々入っています。

基本的には4つで役を作るポーカー的なものになっていて、3枚組と残りの1枚で価値が決まります。

今回は総価値を合計してバトルし、最下位が脱落するという分かりやすい仕組みにしました。

麻雀牌を15個配って始まるのですが、全員がルールを知ってしまうと牌の交換がしにくくなるという問題があります。そこでこのルールだけは2人の秘密にしようという紳士協定が結ばれていました。プレイヤー側が交渉のコツを抑えているからこその出来事で、GM(ゲームマスター)としては見ていてとても面白かったです。

今回1番の問題点は、最終的な勝者がいなかったことです。
勝者を決定するルールも脱落のルールもちゃんと考えていたのですが、まさかみんな脱落するとは……。

テストプレイできていないからこそのハプニングです。とても盛り上がりましたが、GMとしては少し申し訳なかったです。

当初は5〜6人用で考えていて、4人と7人でも一応出来るという設定だったのですが、4人で遊んだ時にそんな落とし穴があっただなんて。

評価は高かったので興味のある方はルールを読み、ぜひ遊んでみてください。
(ルールの断片を配る枚数は人数によって適当に変えてください。)

ルール

その後、ツイクストハグルで遊びました。
文字通りツイクストというボードゲームを利用したもので、ボードとペグ(刺してある棒みたいなやつ)でハグルを行いました。

画像4

このツイクストハグルも強そうなルールは隠しながら交渉が進んだのでハグルらしさがあったのですが、一番の魅力はその後です。

なんと2回戦があったのです。全員がルールを知っている状態でランダムにルールがオークションにかけられました。このルール(権利書)は人に利用権を売りつけることも可能です。支払いに使ったチップですが、残っていれば1金=1点でした。そのため、ルールの販売も大切です。

さっきこのルールは強かったなぁとか、何点くらい生み出していたはずだという計算と駆け引きが楽しめました。

<小話>
「クローズドのセカンドプライスオークションにしましょう」と言われた時、みんながすんなり分かっていました……。
これって常識の範囲にしては難易度高いよね。


ツイクストハグルならぬ権利書ハグルを終え、ハグル会は終了。解散となりました。

対面で交渉ゲームというのは遊びにくいと思うので、オンライン対応のものも考えていけたら良いなと思います。


執筆:レグルス
Twitter

所属団体:アニマルウィップ
note
Twitter
ゲムマブログ
BOOTH

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?