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【読書感想】ピボットストラテジー

オススメ度:
学校や会社で「アクセンチュアの分析しろ」って言われた人は読め!

「ピボットストラテジー」と言う謎タイトルに騙されることなかれ。本書はアクセンチュアが近年テクノロジーを軸に成長を遂げた戦略の概観と、関連する顧客事例の紹介書として読むべきものである。

最近膨張するアクセンチュアは、ITベンダにとってもコンサルファームにとっても無視できない存在であると思うので、本書が有用な人も多いことであろう。

本書の著者がアクセンチュアで2015年から2018にチーフストラテジーオフィサーを勤めた期間は、ちょうどアクセンチュアが爆発的に売上と社員数を伸ばして成長を始めた時期に重なる。
側から見ていてそんなに従業員採用して大丈夫なの?と思わせつつ着実に売上も利益もあげているアクセンチュアが、「テクノロジー」を軸としつつ具体の戦略自体は臨機応変に模索して、グローバルでの成功事例を各国で模倣する流れで成長を成功させてきたことがわかる。

本書では「7つの戦略」とか「7つの勝利戦略」とか「◯◯のピボット」だとか、事例と示唆出しが、まとまりが無くやたら列挙されている。
そのため、何か一つのストーリーとして読もうとすると非常に扱いにくい内容だが、アクセンチュアの事例紹介集だとして手元に置いておくと、これは非常に様々な業界の顧客がとりあげられていて重宝する。

と言うわけで頭から順に読んでいこうなどと思わず、気になったキーワードや企業名を引っ掛けて読む分には非常にコスパが良く、近年のアクセンチュアを理解するにも便利なので、お買い得の一冊と言える。


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