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2022年マイ年間ベスト10曲

楽曲のマイ年間ベスト10です。ほんとはMUSIC+TALKで録りたかったのですが時間がなかった…

2022年はLINE MUSICの10代トレンドランキングについて毎月解説記事を書いていたのですが、そこには安直なラブソングと安直な応援歌みたいなものも大量に入ってきておりまして、「Jポップの未来は明るい!」とか言うには結構厳しい状況だったりもするのですが、そういう中でもクオリティの高いものはとことんすごくなっている…というのも2022年の傾向だったように思います。

というわけで、例年以上に「メインストリーム」感の強めの選曲となりました。年末年始にBGMにどうぞ。

10 mzsrz 「フィルター」
5人組ガールズグループの硬質な感じが気持ちよい1曲。自分はいわゆるボカロカルチャーと縁遠かったけど、いいなと思った曲の後ろに普通にそういう人たちがいるのが2022年。


9 チョーキューメイ 「心を照らせ!」
女性ボーカルのバンドの黄金律を鳴らしてくれる人たち。自分の中のふくろうずがいない空白をこの曲が埋めてくれた。


8 松浦亜弥 「Addicted」
男女ともアイドルカルチャーの転換期になりそうな2022年に、レジェンドがパートナーとともにこんなかっこいい曲で復活するのドラマチックすぎる。


7 Mirage Collective 「Mirage - Collective ver. feat. 長澤まさみ」
ドラマ、および座組そのものとの合わせ技一本で。STUTSがどんどんヒットメーカーになっていっているの素晴らしい展開ですね。


6 星野源 「喜劇」
何となく周辺の曲との兼ね合いで地味な位置づけになっている気がしますが、個人的にはこの人の最高傑作に迫る楽曲なのでは?という感想。日本のメインストリームへの開かれ方とグローバルでの同時代性を同居させる名人芸。


5 tofubeats 「REFLECTION feat. 中村佳穂」
マイ年間ベスト1位のアルバムから。切ないドラムンベースの中で爆発するカタルシス。


4 レキシ  「たぶんMaybe明治 feat. あ、たぎれんたろう」
タイトルやMVのおふざけにだまされることなかれ、ファンキー&ソウルフルJポップの最高峰楽曲です。あ、たぎれんたろうことatagiさんもいい仕事してます。オーサムもこういう感じでブレイクできたらよかったんですが…


3 XIIX 「まばたきの途中 feat. 橋本愛」
ここからこんなに大人っぽくてロマンチックな曲が出てくるとは正直思っていませんでした。橋本愛が出てくるときの空気が変わる感じはいつ聴いてもぞくぞくします。


2 Official髭男dism 「ミックスナッツ」

1 Official髭男dism 「Subtitle」

この手の年間ベストを選ぶときは基本的に「1アーティスト1曲」をルールにしているのですが、2022年はその縛りを破らざるを得ませんでした(ちなみに2016年も「サイレントマジョリティー」「二人セゾン」を3位と1位に選びました)。出す曲出す曲破格のレベルのこの人たち、ほんとにどこまで行ってしまうんでしょうか?
何回聴いても「これ合ってる?」という疑問を持ってしまうはちゃめちゃなアンサンブルを壮絶ポップな場所に無理やり着地させる意味の分からなさ度100%の「ミックスナッツ」、バラードでもリズミカルさを維持するトラックと譜割りの妙(この技は「Pretender」でも見せつけていました)によって単にきれいなだけではない中毒性をまとう「Subtitle」。それぞれまったく違うアプローチですが、共通するのは他の追随を許さないボーカルの水準とメロディを最大限に生かすアレンジの強度。そしてこの2曲とも2022年を代表するコンテンツとのタイアップというのも、彼らが今の時代のキングであることを雄弁に示しています。紅白はこの2曲セットでヒゲダンがトリをやるべきでした。

以上、良いお年を!!

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