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伝説のやつ#2

前回からの続きです。
まだの方は先にそちらをお読みください。
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伝説のやつ#1


育毛剤と発毛剤のご用意はいいですか?

では続きをお楽しみください。



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@REGATE5

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〜渋滞の原因〜



その日はヤツと別行動で動いていた。
丸一日かかった商談を終えて残務を済ませるために事務所に帰ろうとしていた夕方時。不意に社長から着信。

「金城。悪いな。ヤツが事故ったって連絡があってよ。怪我はないらしいけど心配だからちょっと現場に寄ってくれるか?車も破損したみたいだから足が無いかもしれないし。金城が向かうってヤツには伝えとくから」


事故の現場はとあるバイパス。
直接事務所に戻ればそのバイパスを通ることもない。
少し遠回りになってしまうが仕方ない。


片側二車線の一本道。
この国道は途中で迂回するようなルートが無い5キロほどの一直線の道路。迂回路が無いせいで事故が起きるとすぐに長蛇の渋滞になってしまう道だ。
通常なら事故現場まで15分程度で到着できる。。。

・・・が、

俺がバイパスに入った頃にはすでに事故渋滞は始まっていた。
やれやれだ。


遅々として進まない車にイライラしたが一本道なので迂回のしようがない。

渋滞にイライラしてるのは周りの車の人たちも一緒だろう。
原因がヤツだと考えるとこっちのイライラはさらに倍増だが。。。

遠目に事故処理をしているパトランプが見えた。
よりによってバイパスの1番先頭部分で事故ってやがる。
渋滞もまだまだ続くというワケだ。。。




牛歩のように少しずつ進む車。
イライラが募る。。。




少しづつ進む車。。。

後少しだ。




ようやく渋滞の先頭が見えたが事故処理は終了していて、警察もポールやらを撤去している。

あれ?ヤツがいない。
車もない。

警察が撤去作業をしている横を通り過ぎ、路肩に停車しヤツに電話する。

「は〜い。金城さんどうしました〜?」
「どうしましたじゃない。お前今どこ?事故ったんじゃないの?」
「え〜今お家です〜」
「は?俺が向かうって社長に聞いたろ?」
「あ〜言われたんですけど車は動いたし、怪我もしていないから大丈夫ですよ〜。金城さん来るのは聞いたけどそこで待てって言われてないし。なんで来るんだろ?って思ったくらいです~」


畜生。。。
遠回りをしてわざわざバイパスの渋滞にハマりに行っただけじゃねえか馬鹿野郎。



〜恋人が〜



とある日。事務所でその日に行われるヤツの契約書のチェックをしていると、ヤツの様子がおかしい事に気づく。

どうせ変な事だろうけど聞くか。。。


「おい。どうした?何があった?」
「あ〜。さっきから裏の駐車場に恋人が来ているんです〜。今喧嘩しているんですよ〜」
「は?会社の駐車場に?帰せよ。仕事中だろ」
「それが〜なんか絶対に話をしたいことがあるって言って帰らないんですよね〜」
「いや、帰せ。プライベートなことを持ち込むな。後、今からお客さん来るから駐車場空けてもらわんと行けないし。なんならその話ってやつを聞いてすぐに帰せ」
「え〜わかりました〜」


バタン。

裏口から出ていくヤツ。


何やら口喧嘩でもしている声が聞こえる。
少し長話をしているようだが来客までに帰ってもらえたらそれでよしとするか。



30分経過。
口喧嘩の声は聞こえない。というか話し声も聞こえない。
車の中ででも話しているのだろうか。




さらに30分経過。
そろそろお客さまが来店する。

・・・・だがヤツが帰ってこない。


裏口を開けて駐車場の様子を見る。


車は無い。

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沖縄の不動産という独特な世界に迷い込んでいます!明るい外の世界の事は忘れました!これからも深海をはいずります!