事例紹介：60代男性の片付け
今まで突然の家族の死を想像する時間はあったでしょうか。
ご依頼者様は息子さん。
故人様はお父さんです。
住宅街にある一軒家
1つ屋根の下、お二人で暮らしていました。
お父さんが亡くなったのを見つけたのは
息子さん。
亡くなられていた場所は、6畳ほどの1部屋の中で、腰ほどまでに服やごみやお酒の空容器が
所狭しと積み上がっていた中でした。
お客様はお見積り時、
「凄い状況です。ご飯が食べられなくなって
しまうかもしれませんが、大丈夫ですか」
と聞いて下さいました。
（お気遣いありがとうございます。弊社は、自宅で亡くなられた方のお部屋の清掃もします。ある程度状況を想像できるのでご飯が食べられなくなることはありませんので、お見積りはお気軽にお問い合わせ下さい）
扉を開けると、積み上がったお酒の空容器や新聞が崩れてくる状態でした。
「これでも入り口は少し片付けたんです」と、
お客様。
足を踏み入れると崩れてくるため、奥には進めず、入り口から判断してお見積りを出しました。お客様よりおおよそ置いてあった物を教えて頂いたのでお見積りより金額が出ることなく作業終了となりました。
作業当日
男性2名・女性2名で作業スタートです。
お酒の空容器には尿が入っている物が大量にあり、それはゴミとは別に仕分けをします。
■服のポケットの中身を確認
■封筒1枚1枚確認
■保険やお仕事関連の書類確認
など、タバコや空容器などのごみを袋に入れていく作業と同時進行で、保険やお仕事の書類を整理していきます。
亡くなられたのが急だったので、先に葬儀の手配などでバタバタしていたため、保険証を含め様々な書類を探していかなければなりませんでした。
主に3つに仕分けしました
▲一般的にごみとされるもの（タバコの空き箱、腐敗した食品など）
▲書類（保険や仕事、医療関連など）
▲遺品（メガネ、通帳、現金、クレジットカード、土地の権利書など）
布団の下には通帳と封筒に入ったまとまった現金が出て来ました。
お客様がお休みで在宅でしたので、その場で手渡しをしました。
その現金は丁寧に祭壇に供えられていました。
本はコンビニの本ばかりでした。この部屋でお父さんは何を感じて何を考えていたのかな・・・と思いながら整理を進めさせていただきました。
床が見えてきました
45Lごみ袋、80袋。
敷き布団2枚、掛け布団2枚、磁気布団1枚、パイプベット1台、ポット1台、本は100冊以上、タンス1棹、茶箱、着物などがありました。
押し入れに敷いてあったダンボールの下には、土地の権利書がありました。
現金の入った封筒は布団の下、通帳は枕の下というように
大事な物は自分だけが分かるようにしておいた様子が見て取れました。
まとめ
男性・女性2名ずつで2日間の予定でしたが、当日1日半で終了して欲しいとご要望があったので、1日目できるだけスピードアップをして作業を進めました。ご要望通り1日半で作業は終了し、掃除も完了しました。
窓辺にはポリ袋にあった大量の吸い殻。窓を開けてタバコを吸っていた様子がイメージできます。窓はヤニで色が変わっていましたが、掃除で元の色に戻りました。
ごみで溢れた家には用が足された容器が沢山出て来ます。
ショックなことがあってそのことから立ち直れないまま自分の生活環境を改善できずにいたり、夜間の暗さが怖かったり、トイレに行くことが面倒になったり、家族との仲の悪さからトイレに行く時に顔を合わせたくないから空き容器に用を済ませてしまうことが想像出来ます。
どんな状況でも遺品や書類などを探しながら、整理、清掃をしますので、お気軽にお問い合わせいただき、今の悩みをお聞かせください。
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