黄金週間は日本人のためのものだと思うけど・・・。
とにかく旅行に関する事情や意識は大きく変わった。
一つにはコロナの影響がある。感染症の拡大を防ぐためにお国が人の動きを止めたのだから、全国民が旅行から遠ざかった。観光地には閑古鳥が鳴き、新幹線はガラガラに、県外へ出かける人は白い目で見られた時も。
せっかくのお休みなのでどこかへ出かけようの風潮が一時止まると、人間とは不思議なものだ、当然反動で旅行することもあるのだが、出かけないという選択肢も残ってしまった。
コロナ前は頻繁に遅くまで酔っぱらっていたお父さんが、コロナをきっかけに外で飲む回数が減ったことをよく聞くのと同じだ。
もちろんこういうケースも出てきたという話で、コロナ後はガンガン外に出かける人も沢山おられるのは理解した上の話だが。
もう一つは外国人旅行者の増加である。円安傾向は留まることを知らずに海外からの旅行者に大きなメリットをもたらす。中国からの団体旅行者がコロナ以降それほど回復していないが、大都市で見かける外国人の数には圧倒される。最近ではこんな地方にも来るのという感じで、外国人旅行者は日本中を席巻している。
日本は治安が良く物価も安い。歴史的なもの、近代的なもの、見どころも多い。アニメや映画の聖地巡りをしている人もいるし、日本文化を体験できるスポットも多いのでリピータも増える。加えて日本の食のレベル、コストパフォーマンスに皆感心する。コンビニのスイーツやパンは海外のSNSでも今や有名となっているらしい。
逆に日本人は海外へは行きづらい。ネットで探してみても、そもそもパックツアーが昔と比べるとあまりに少ない。ホテルの宿泊代とか見ても驚くばかり。この円安じゃ格安ツアーも組めないわな。
外国人が旅行者として多く訪れ、お金を落としてくれるのは日本経済にとってはたいへんありがたいことなのだが、普段必死に働いてゴールデンウイークにやっとまとまった休みを取れる日本人たちにも家族と遊びにいける余裕は残してほしいものだ。
この円安じゃ一般家庭では海外旅行は絶対無理なので。
【REG's Diary たぶれ落窪草紙 4月23日(火)】
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