コミュニティの場について考えたときに、ふと抱いた「違和感」。

私は現在町内のB&G海洋センターに事務所を置かせていただきながら、来年度にリニューアルオープンする海洋センター艇庫(所在地・与名間)が新たに目指すべき姿である「多目的艇庫」について考えるときにある違和感を抱いています。

艇庫をみんなに活用してもらいたいけれど・・・

大人から子供まで、赤ちゃんからおじいちゃん・おばあちゃんまで、みんなに使ってもらえる艇庫を目指すべく、いろいろと試行錯誤中です。艇庫を活用してどんな事業をしたら、いろいろな方に来てもらえるのか、楽しんでもらえるのか。子どもたちに関しては、学校教育の場はもちろんのこと、学校が終わった後や日曜日などの休日にどんどん艇庫を活用してほしいという思いがあります。しかし、そう思ったときに引っかかるのが艇庫の立地。

ヨナマビーチに所在する海洋センターの艇庫は、天城町の一番北の集落にあります。例えば、一番南の集落である西阿木名に住む子が、学校の授業で艇庫を活用してくれた際、すごく楽しんでくれた。「また艇庫に行きたい!」と思ってくれた。でも、到底子どもの足だけで来れる距離じゃないんです。少なくとも、大人の手を借りて車を使わなければちょっと厳しい…。これは子どもたちだけでなく、高齢の方に関しても同じことが言えます。

コミュニティを束ねる=艇庫の役割?

いろいろと考え、進めていくうえで、この事業に関わり始めたときと比べ自分の考えも変化しています。当初、私は「町内にあってほしいコミュニティをすべて艇庫で!」という考えが強かったです(欲張りなんですね)。しかし、進めるにつれてそうじゃないことに気が付き始めます。

コミュニティを束ねることは艇庫の役割ではない。そもそも、コミュニティはそれぞれにあって良いもので一カ所に束ねる必要はないのでは?というのが今の考えです。

コミュニティ(老若男女交流できる)の場をさらに増やしたい!

という、上記で述べたような背景から、私は最近そんなことを考えながら業務してます。なので、来年度艇庫をリニューアルして、新たに事業を入れていきますが「手広く」はやらないつもりでいます。手広くやろうとしていることが、各所各所に広がっていってくれた方が断然嬉しいので。

この広い町内において、コミュニティの場所が各所に点在しているのが理想的だなぁと思ってます。コミュニティというのは、本当に何でもよいです。絵を描く、本を読む、宿題をやる、ゲートボールやグランドゴルフをする、キャッチボールをする、好きなことを発表する、料理教室を開く・・・などなど。何のイベントとの関係もなしに、突然始まる豚汁会!とか個人的にはすごく大賛成です。(笑)

個人的には休みの日にふらっと訪れて、ぼーっとしながら作業がのんびりできるような場所が欲しいんですが(笑)既存の建物や場所を使って、そんなことをして、わいわいしながら楽しいコミュニティができあがることが理想だなと思ってます。

ご興味あればいつでもご連絡、ご相談していただければ心の底から嬉しいですし、やはり地域おこし協力隊は「地域の方があってこそ」の協力隊だと思っているので、地域の方々からきっかけを作っていただければ、それが私の本望です。

天城町地域おこし協力隊 仁科 綾

追伸:noteでこの記事を読んでくださった方で何かご意見などありましたらコメントにてお寄せいただければ幸いです。


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