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#117:リンパマッサージの『リンパ』って何?

雑誌などに、「リンパを流してあこがれの小顔に!」とか、「リンパマッサージでむくみを解消!」などの特集記事などが組まれているものをみますが、そもそもこのリンパとは一体どういうものなのでしょうか。

リンパ(もしくはリンパ液)とは、リンパ管の中にある弱アルカリ性の透明な液体のことです。毛細血管からしみ出た血液のうちの組織間液という体液が、体中の不要物質(死んだ細胞や細菌、ウィルスや過剰水分など)を回収した上で、リンパ液として通り道であるリンパ管に入り運搬します。その際に、不要物質が体に悪影響を与えないように、リンパ球(白血球の一種)がチェック・破壊するなどの生体防御(免疫機能ともいう)の働きをするのです。

なので、簡単な例えでいうと、血液と血管は水道水と上水道管でリンパとリンパ管は下水と下水管のような関係に近いといえるかもしれません。しかし体は、血液の方は心臓のポンプ機能によって体中を循環していくのですが、リンパはその機能がなく、手や足、または体を動かして筋肉を運動させないと循環ができません(だから、寝たきりや、長時間座りっぱなしで脚などがむくんでしまうのです)。
適度な運動やストレッチ、正しいリンパマッサージを専門家に習って、体の健康を維持するようにしましょう。

古賀 直樹
▼中野坂上治療院のウェブサイト
http://www.nakanosakaueseitai.com

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