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#80:もの忘れには・・・

歳をとると共にもの忘れが激しくなるとよくいいますが、これは、脳細胞の死滅による脳の萎縮のせいだといわれています。
脳細胞は、およそ140億個あるといわれていますが、中年を過ぎたあたり(二十代の若年との説も)から、1日に約5~10万個もの脳細胞が死滅していき続け、これが増加することはないのだそうです。
そして、この脳細胞の死滅によって脳萎縮が起きると、もの忘れの他、いろいろな障害が起こってくるというわけです。

ところで、脳萎縮が起きて、体に顕著な障害があらわれる部分のひとつに、『舌』が挙げられます。舌はいうまでもなく、味覚を感じるわけですが、この味覚を感じて脳に伝えるのは顔面神経という神経です。脳が萎縮すると、舌はこの顔面神経と共に引っ張られてしまい、舌をまっすぐに出すのが困難になり、うまく喋れなかったり、味覚が鈍ってしまったりという障害が出てきます。

そこで、これらの症状の改善策として、『アッカンベーの動作』をお薦めします。舌を力いっぱい頻繁に出し入れすることにより(本当は、下だけに出すのではなく、上下左右斜め方向も舌を出すのがもっとよい)、顔面神経を引っ張って、脳によい刺激を与えます。毎日行うのが大切で、脳の活性化に加え、表情筋の運動にもなるので、顔のたるみにもよいという一石二鳥の効果もあります。最近、もの忘れがひどいなぁと思ったら、ぜひ(人がいないところで)やってみましょう。

古賀 直樹
▼中野坂上治療院のウェブサイト
http://www.nakanosakaueseitai.com

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