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#219:磁気って体にいいの!?

エレキバンを始めとする多くの磁気を使った健康関連のグッズがあることで、私達は磁気が肩コリや健康にいいという考えが定着していますね。
でも、磁力が体によいとされる科学的な効果は、実のところ賛否両論でまだ解明されてはいません。

一説には、人体に磁気を加えると、発生した磁界の中を血液が流れるので、体内に微弱な電気が発生し、血中のカルシウムイオンを増加させて、それが血行を司る自律神経系を活発にすることで血流が良くなり、コリなどの症状を改善する・・・とはいわれているのです。その一方で、小さな磁石(たとえたくさん貼っても)の磁界程度で発生する電気が、果たして神経系を活発にしてさらには人体に影響させる程の力があるのかという反論もあります。

ただ、磁気の体に対する効能の検証は何度か行われていて、日本でも例えば、1000人以上の被験者を対象に、磁気入りと磁気なしの見た目で判断できない同じグッズを着用させてその効果を調べたところ、磁気入りグッズの方がコリが良くなったという磁気なしグッズとの有効性の大きな差を示したそうです。
他にも、人体表面の温度分布を測定するサーモグラフィ装置を使っての実験でも、磁気による体温を上昇がみられるそうで、今では医療器具として正式に認可されている磁気治療器もあります。

「現象には必ず理由がある・・」あのドラマの名セリフではありませんが、そもそも『磁気(および磁力)』というモノ自体、実際に金属や磁石同士がくっつくのを私達は見ているのに、『 磁力が何故引き付けるのか』ということは、現在の最先端の物理学でもまだ完全には解明されていないそうです。
したがって、健康面でも 現時点では『何らかの良い効果があると思われる』にとどまるのですが、 現にいろいろな病的症状の緩和の報告があるのも事実で(当院でも実際に頭痛や便秘の改善効果が実に多数みられています)、今後のメカニズムの究明に期待がもたれるところではないでしょうか。

古賀 直樹
▼中野坂上治療院のウェブサイト
http://www.nakanosakaueseitai.com

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