見出し画像

#106:夜の大食いは太る・・・は本当!?

よく、「夜ご飯をたくさん食べると太る」と言われますが、この説は今のところホルモンの分泌周期の見地からいうと、医学的に『誤りではない』とされています。
数人の被験者に、同じ質と量の食事を一日、朝食一回のみと、夜食一回のみ摂らせて、その時の体重の変化を調べるという実験を行ったところ、朝食一回組は徐々に体重が減っていったのに対し、夜食一回組は徐々に体重が増えていったそうです。

また、同時に調べていた血液中のホルモン濃度では、朝食後はインシュリン(血液の糖分を肝臓にグリコーゲンという物質にかえて蓄えるホルモン)よりもグルカゴン(前者とは逆で、蓄えていたグリコーゲンを糖にかえて血液中に送り出すホルモン)が盛んに分泌されるのに対し、夜食後は、グルカゴンの分泌がインシュリンの分泌よりも遅れるという結果だそうです。

つまり、朝食後は栄養がどんどん体に送り出されてエネルギーとして使われていくために、どちらかというと痩せやすくなる方向に向かうのに対して、夜食後は栄養を送り出すよりも蓄える作用の方が大きく出るので太りやすくなってしまうということが起こったのです。
メタボリック・シンドロームにならないためにも、やはり夜の大食は少々控えた方がいいみたいです。

古賀 直樹
▼中野坂上治療院のウェブサイト
http://www.nakanosakaueseitai.com

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?