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#405:丈夫な歯を持つ鯉の話し

鯉は、疲労回復で有名なビタミンB1とても豊富で、魚介類の中ではトップクラスです。他にも良質なタンパク質は、滋養強壮、筋肉強化、免疫力向上、老化防止などに役立ち、日本では産後の母乳の出が悪い時に『鯉こく』がいいというのは有名な話しですし、漢方では利尿作用があるとして、むくみの妙薬としても用いられています。
ところで、お金持ちの家の池などで錦鯉がやわらかいお麩やパンくずをパクパク食べるイメージがありますが、実はタニシやカニ、ザリガニなどの硬い殻の生き物とかも何でも食べてしまう魚なのです。
一見すると、鯉の口にはサメやピラニアのようなギザギザの歯はついてなさそうで、一体どうやって固いエサを食べるのだろうと思いますが、実はノドの奥に『咽頭歯(いんとうし)』という隠れた歯があり、その歯で固い殻をバリバリと噛み砕き、そしてその砕いた残骸はエラから吐き出すといわれています。
これら咽頭歯は、他にもフナやウグイ、海水魚のベラやブダイにもあるそうです。モノを食べている時に唇をよく噛む人からすると、魚の方が進化しているようにみえるかもしれませんね。

中野坂上治療院
古賀 直樹
▼中野坂上治療院のウェブサイト
http://www.nakanosakaueseitai.com

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