見出し画像

収穫を切り上げないとリサイクルサイクルに間に合わない。そして意図しないサイクルミス。

酷暑を見事に乗り越えて、
秋に入ってもミニトマトや豆類の収穫は続き、
気がつけばカレンダーは12月に変わっていました。

小春日和

収穫が続くのは嬉しいけれど、
そろそろ冬のリフォレストに入らないと
冬の葉物野菜の栽培と収穫、
翌春の野菜のための土づくりができなくなってしまいます。

四角豆

トマトは熟さなくても料理には使えるので
最後の収穫をして、
リフォレストした土での実物の栽培を終わりにしました。
それにしても4月に栽培を始めて12月までの足掛け8ヶ月。
まさかこんなに長い期間ミニトマトが育ち収穫できるなんて
思いもしませんでした。

12月最後のトマト

せっかくなので、収穫祭とまではいかなくても、
おかずフォカッチャでも作りますか。

冬至も近いことだし、かぼちゃに紫さつまいも、紫玉ねぎと、
守口大根の味噌漬け。
ベランダで収穫した六尺ささげと、四角豆。
香り漬けにフェンネルと、隙間にはチーズを詰めて
焼き上げます。
ポクポク甘く、時々さくり。
守口大根の味噌漬けは
みたらしだんごにも似たあまじょっぱさで、
これがまたいいアクセント。
フォカッチャはもっちりふわふわで、
コーヒー、紅茶よりもやっぱりビール似合う!

ベジフォカッチャ

気温が30度前後に下がり始めた秋口に生き残った多肉たちにも
リフォレストした土で植え替えたところ、
次々と元気を取り戻し、
多肉植物にも思ったより栄養分や微生物は有効なんだと思ったりして。

生き残った多肉植物

リフォレストサイクルミスから学ぶ

リフォレスターの始まりは、
1年前の野菜くずと卵の殻からスタートしたわけですが、
育てた野菜の茎や葉をまたリフォレスターに入れて土を再生すれば
ベランダでもサイクルができると考えていて、
土の微生物も生きているようだったので
ミニトマトや豆、バジルの茎や葉、などを
リフォレスターに入れたのです。

ところが、これは良くなかった。

野菜の残渣は思った以上に硬く、
思った速度では分解が進みません。

育てた野菜や、剪定した金柑

改めて考えてみると、
そもそもリフォレスターに投入する野菜くずは
基本的にやわらかいものばかりなので、
分解速度が速いのも野菜くずだからこそでした。

普通に考えれば、葉はともかく
茎の繊維は硬いのです。
いえ、リフォレスとした土で育った野菜の茎は
結構ガチガチに硬い。
園芸ハサミで細かく切っていて、
手に豆ができてしまうくらい固かったのです。
ほとんど木の枝。

この硬さの元はきっと卵の殻だろうな。
江戸野菜の小松菜農家さんも畑にカルシウムを入れることで
小松菜の茎がしゃっきりするとおっしゃっていたので。
きっとそうなのだと思う。

野菜の枝葉をリフォレスターに入れてしばらくして気づいたのは、
リフォレストする際に残土に投入するのに
育てた野菜の枝葉は入れない方が土が安定するということで、
よく考えたら、ここはベランダ。
地面の土と同じ事はできないのが当たり前なのだから、
全てをリサイクルサイクルに適用できなくて当たり前だという事でした。

ベランダでできる事は少なくても、
できる最大を目指せばそれが正解。

ベランダの土再生のリサイクルサイクルでは、
できる範囲のことを欲張って楽しむことが大切で、
なんでもできるとわかっていても、
できることを取捨選択した方が気負うことなく楽しめる。
それで十分SDGsでサステナブルなのではないかと思います。

収穫が終わった野菜については、根以外は燃えるゴミで処分し、
育てた野菜をリサイクルするのは根の部分だけにする。
根っこだけでもリフォレストに回せば、
それは立派なリサイクルサイクルです。

食べられるけど、食べない野菜くずは再利用。
食べられない、食べない部分は燃えるゴミということです。

それに、もしかして気がつかなかっただけで
茎や葉には植物の病気があったかもしれないと考えると
予防という意味で、残渣は燃えるゴミにするというのは
理にかなっているとも言えますから。

根は掘り返さない

育てた野菜は生え際で切って、根はそのままにしておいて、
1〜2週間放置すれば枯れてきますし、微生物の分解が始まります。
スコップで土を刺して先がスッと入るようなら
鶏糞、カルスNC-R、野菜くず、卵の殻を入れて
リフォレストを始めます。
根に病気はないのか?
と言われると、ないとは言い切れませんが、
根には微生物が張り付いているようですし
土からキノコも生えないので、
おそらく根に関しては問題ないかと思いますし、
根が枯れて分解されれば、
その部分はそのまま土の中の空洞にもなるので、
残しても、悪いことなどないようです。

正直に、この時、野菜の残渣を入れて、
冬の葉物の栽培が遅れて楽しみが先延ばしになったのは
痛恨のミスだったと、今でも思います。

ベランダのリサイクルサイクルは、
できる範囲で、無理なく楽しめることが大前提だとお思うのです。
またひとつ、失敗から発見を得た2年目の冬なのでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?