見出し画像

土壌改良用土とリフォレスターの違いは、微生物への喰わせ方

大抵のものは数の力でなんとかなると思った

昨日に引き続き、ご近所さんの多肉の寄せ植えに
力を貸していただきます。

微生物の力で土壌改良をする方法については
大抵の人は気づいていないだけで
実はすでにホームセンターでは沢山の種類のものが販売されています。
ほとんどが納豆由来、バチルス菌と記されているか、
土壌改良菌という曖昧な書き方がされているもので
「微生物」と書かれているものは殆ど見かけません。
私も1回見たことがあるかどうか....。

土そのものを画像で見ても美しくないので、
多肉の寄せ植えで拡大化して表現すると
販売されている土壌改良用土はこんな感じ。
大〜中くらいの多肉がカビ菌とか、菌類で、小さな多肉たちが微生物。
実際、これくらい多くの種類のなんやかんやが土の中にいるわけです。
これだけでもギチギチですが、
勢力としては菌類が幅を利かせていて
微生物は菌類の隙間で何とかもがいている。
しかも、大きな菌には隙間が結構あるので底に空気がたまる空間ができる。

一見この空間が野菜の根にとって良いようにも思えるけれど、
大きな空気の層は帰って根を空気にさらすことになって
別の病原菌がつきやすくなるようなんです。
つまり、物理的な空気の層は根には嬉しくないものだったりして。

販売されている土壌改良材のモデルはこんな感じ

一方、リフォレスターはそもそも小さくて立場の弱い微生物を
はじめから「これでもか!」と入れている上、
米ぬかでさらに爆発的に数を増やし、
増える過程で発する熱で、菌を殺してしまうため、
カビもきのこも生えてきません。
まさにこんなふうに微生物でぎっちぎち。

リフォレスターの中は多肉の寄せ植えのよう
実際に微生物も沢山の種類があるのでこんな感じ

ここまでぎちぎちだと植物の根が張りにくいように思えますが
この細かくてぎちぎちな方が根を傷めずにすむようなのです。

何でも大きければいいってわけではなく、
大切なのは無理のない共存なのでしょう。

逆に、これができるのは
リフォレスターという箱の中だけで最良というだけで

広大な畑に対して同じ結果は出せません。
なぜなら、外の世界の土には有象無象の菌や微生物がうようよいるわけで、
そんな戦場で戦うには、土壌改良用度に含まれる
戦士級の微生物たちのほうが有効なのだと思います。

まさに、土壌改良用度とリフォレスターは
ケースバイケース、戦うフィールドが
そもそも違うということなのです。

そして思いを馳せるのは

植物を観察していると、
彼らの選択には本当に無駄が少ないんだと思います。
ソメイヨシノがぎゅっと寄せて咲くのも

さくらさく

ナガミヒナゲシのようなケシ類が
全身をトゲのような毛で覆うのもちゃんと意味がある。

新芽にあまつぶ

精神性の問題じゃなくて、
結果の後ろには今に至るまでの「理由」があって
その理由を考えるのはミステリーを読み解くように面白いなって
思うのです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?