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台中にも「天龍國」があるの?

「天龍國」とは台北のことを指し、日本の漫画「ONE PIECE」に由来したネットスラングで、台北人を「天龍人」と言います。「天龍國」「天龍人」は台北、台北人を揶揄するときに使います。
「台北以外のところが田舎」「ほかの町の人たちが田舎臭い」などの言論がたまにあって、「本当に天龍人」みたいな反撃の言論があります。

ところで、「町」vs「田舎」の戦いは「台北」vs「台北以外の町」だけではありません。台中にも存在しています。今は一つの「台中市」となっていますが、昔は「(旧)台中市」と「台中県」に分かれていました。
日本時代に旧台中市を中心として町を整備したため旧台中市が台中県より繁栄でした。そのせいか、旧台中市に住む人は「台中県は田舎」だと思ってるようです。

高校に通っていたときにこんなことがありました。

私、台中県出身で高校のクラスメートたちはほとんど旧台中市出身でした。あるクラスメートに「出身はどこ」と聞かれ、答えたら「知らんなぁ。台中にはこういうところあるの?まぁ台中県は豊原知ればいい」と言われました。

そして、旧台中市が台中県と合併し、「台中市」と決めた報道に対してあるクラスメートがこう言いました。
「台中県は貧乏です。合併したら台中市の足手纏いになるしかないです。」

みんなまだ若くて未熟でこう言ったのはしょうがないと考えても良いです。

が、前の会社で働いてたときに日本人の同僚に「台湾語を話せます」と言ったら「すごいね。前の通訳さんは話せません。『私は台中市出身だから話せないです。台湾語を話せる人を探したいなら台中の田舎へ行ってください』って言っていました」と、その同僚がこう言ってくれました。

前の通訳さんが私より年上で社会に出てもこういうふうに話すとはやはり「台中県はど田舎」だという考え方が定着していますからこう言ったのでしょうね。

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