2021新作発表のロレックス。3つの残念な点と3つの良かった点。
今週から、2021年4月7日、(水)~13日(火)Watches & Wonders Geneve (ウォッチ アンド ワンダー・ジュネーブ)がオンライン開催されており、初日の日本時間20時には全世界注目のロレックス新作発表が行われました。
モデルの詳細情報などは、他の多くのロレックス系サイトで散々伝えられているでしょうから、ここで触れる必要ないかと思いますので、発表後の私の感想を書こうと思います。そして、新作を見終わった率直な感想は
「虚脱感」
でした。
個人的な感想を感じたままに書いておきますので、気軽な気持ちでお読みください。
🙅♀️3つの残念な点
🟠エクスプローラのコンビは…
なんか違うと感じました。
しかも同時に流している、探検家のエクストリームな映像をバックにすると違和感しかないです笑。あのチャラチャラした時計、彼らの挑戦となんの関わりも無さそうに見えますし。
しかし、あえて良い点を挙げるとすると、エントリーなコンビモデルとして考えると意外と良いかも⁉︎と感じました。
🟠残念なデイトナ発表
SSデイトナのディスコンガセネタは、ないと確信していたので、狂騒を傍観していましたが…結果プレシャスメタルモデルのメテオライト文字盤と新色文字盤追加のみ。
みんな一様に、カッコいい!と意見してましたが、そこまでカッコいい?ですか?もちろん良いとは思いますが、「今回発表の中で強いて言えば」の注釈が大きく付く感じではないかな?と。
儲けになるデイトナならなんでも良い中古時計屋の誇大意見が蔓延るので、皆さんはしっかり現物を見て、自身で判断しましょう!
それにしても、SSはあれだけ高騰させて、買い取った中古時計屋、買ってしまった客…本当に気が気じゃないでしょうね。昨晩は眠れなかったのではないでしょうか…
🟠エクスプローラ2って確か50周年なんだっけ❓
ここまで全く変わり映えのない50周年記念モデルはロレックス 初⁉エクスプローラ2への注力度・脱力加減がよく分かる新作発表でした。これはある意味で良いニュースですね。実質、「これには力を入れていません!」宣言でした。
🙆♀️3つの良かった点
🔵エクスプローラの36mm径サイズ回帰!
やっぱりロレックス も39mmは失敗と認識していた事が分かり安心しました。個人的に39mmのエクスプローラは文字盤がスッカスカで間延び感が目立ち、少しロレックスのデザイン性を心配していたので、そこをしっかり修正してきたなと感じました。
しかし!このような失敗作❗️ダサい❗️がディスにはならないのがロレックスです!なぜかその方がロレックス においては市場価値が上がる法則があるので、持っている方は本当にラッキーだと思います。
🔵SS GMTマスター2のオイスターブレスの復活
このオイスターブレス復活で、私的には非常に勉強になった点、考察があります。強者のプロモーション戦略という考え方です。
これまでの強制ジュビリーブレス一択は結果、ジュビリーブレスをロレックス の一大プロモーションとして大成功しました。ジュビリーブレスのニーズを深堀りしておきたい(私的な印象ですが、ここ最近力を入れている事を感じていました)ロレックス は、相性が良い上に人気のプロフェッショナルモデルGMTにつける事で初めてのユーザーにしなやかさ、エレガントさを体感してもらいたかったのではないでしょうか?
それがある程度浸透したところで再度オイスターを投入して、GMT人気自体の掘り起こしも行うという2度美味しい戦略をやり遂げたのです。
新モデルが小粒だったせいもあり、GMTのオイスターブレス投入は地味に目立ったので、ニューモデル級に注目が集まりそうです。
🔵あえてのデイトジャスト36のみの新文字盤
オイパペのカラバリ戦略とは違う、モチーフという少しアソビの効いたアプローチとして、デイトジャスト人気と、36mmケース径の人気をエクワンと共に押し上げるかも?と感じました!
個人的に新作発表の中でベストバイと感じたのがプレミアムとは無縁なモデルでしょうが、こちらのモデルです。
最もコストパフォーマンスの良いモデルが、実はデイトジャストという点は、意外と知られていないため、プレ値で語られがちなロレックス の風向きを変えてくれるきっかけになると良いですね。
話が逸れますが、デイトジャストの仕上げと比べると、プロフェッショナルモデルは簡素なのがよく分かります。文字盤もデイトナ以外はクラウンがプリントのみですし、ハンドの仕上げなんて、切りっぱなしです。
6桁プロフェッショナルモデルは、製造効率重視のマシンメイド感が強く、手作業工程がかなり減っている印象です。ケースサイドなんて、昔のデフュージョン時代のチューダー カマボコケース(※注:同じロレックス ケースを使っていたが磨き工程など簡素化して低価格で売っていたため、見た目がカマボコのようと揶揄されていた!)ですよ笑。
しかし、デイトジャストは変わらず人の手を感じさせる優美なプロポーションを継続しています。秒針までしっかり磨き込まれています。文字盤もラッカーとは違う筋目の整った丁寧なサンバーストです。なのに、価格は多くのプロフェッショナルモデルより安価です。実用時計ブランドという出自のプライドなのでしょうね。
オイパペも、これまではエントリーモデルで正規店で買えるロレックス の代表でしたが、ハッキリ言って、コスパはやばかったです!(ただ、カラー文字盤というアプローチは個人的には受け入れられなかったのですが…あれはあれですごいです!ワンオフではなく、大量生産であのラッカー発色を、あれだけのカラーバリエーションで、安定させて作れるのは、ロレックスだから成せる事でしょう。生産技術力のショーケースです!)
新作発表が、終わって。
改めてロレックスの凄さを知る。
ロレックスは一度モデル発表すると、ずっと磨き続ける事でブランド価値、人気を勝ち取ってきました。本来、刺激のない保守的なブランドなのです。
2016年デイトナの発表が衝撃的過ぎたため、世界から過度な期待が集まっていますが、今後を考え、その期待を沈める事を狙っていたのかもしれませんね。
将来もロレックス であり続けるために、常に最良を求め磨き続けていき、地味ながらアップデートする姿勢を貫いた、ある意味ロレックス らしい新作発表会だったのではないでしょうか?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
⭕⌚ロレックスに興味がある方には、
こちらの記事もおすすめです⏩
🔵Ref. 116710BLNRのMK1バードアイ文字盤とは?
やっぱりあった!バットマンのオイスターブレスにレア文字盤モデル !このオイスターブレスは要注意モデルです!
🔵2021年、ロレックスはバブルなのか?
ロレックス投資で、高値掴みするのでは意味がないです。今のロレックス は果たしてバブルなのか?持論を書きました。
🔵ロレックス投資するならこれを買え!数年後に価値は倍以上⁉︎な4傑
「数年前は普通に売ってたのに❗」と、毎度お約束の後悔をしないためには、今仕込むしかありません。
🔵ロレックス正規店にて、レアモデルをこの2ヶ月で4本買えた訳。
ロレックスマラソンに必要なのは「根性と運!」より、「戦略」でした。
その購入戦略を体験談よりお伝えいたします。
💁レアロレックス ネタに興味がある方は、こちらの記事もどうぞ!
●ロレックスデイトナ アイボリーダイヤル化プロジェクト※毎週更新ネタ
真っ白ロレックスデイトナRef.116520に、まだ今最もホットなプレミアモデル、パンナ・クリームダイヤルの可能性はあるのか?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?