一寸先は靄

闇と言うほど暗くはないが、光が見えるわけでもない。
何かがありそうなんだけど靄がかかっていてそれが何か掴めない。

最近というか、半年くらい？
ずーっとそんな感じで過ごしている。

この前の個展のトークショーで「やりたいことは全部やり切った」と言ったことがずっと心のどこかに引っかかっている。そんな気がする。

言葉はやはり呪いみたいなもので、たとえどれだけ曖昧でふわっとした気持ちでも、口に出した瞬間に本当にそんな気がしてきてしまう。
言霊ってやつです。よくも悪くも。

まあでも我ながらフリーランスになってからの2年間は中々濃かったと思う。
ありがたいことではあるが、「いつかあんなことやってみたいな」が一気に叶ってしまい、野望が尽きてしまった。

ただ、元々自分のできることで誰かの助けになりたかっただけの人間なので、別に野望がなくとも、目の前の仕事と大切に向き合い続けていけばいいだけのことなのだけど、やっぱり野望の1つや2つくらいはほしいな。心の安定のために。

それに、本当に「やりたいことは全部やり切った」のであれば、今までの私ならスパッとやめているはずなのだけど、そうでもないらしい。

やはり、一寸先は靄。
靄の先に何かがあるとどこかで確信しているような気がする(特大矛盾)。

靄が消えるまでゆっくり読書でもしながら待とうかな……と思いつつ、結局自分で仕事作って今年も忙しい1年になりそう。
あと、わたしかなり作家向いてるよな…と思い始めたりもした。

まあ、そんなこんなでわりと、いや、かなり悩んでいます。

おやすみ。