『今朝のクレア』
朝陽を眺めてから、
眠りにつくことの増えたこの頃。
「この時間まで起きてて、
結局これといった創作が出来なかったの…」
しょげた私に
庭の花水木クレアは
言った
「でも一日生きた
でしょ?
あなたは
昨日という日を
創作したのよ。
がっかりすることなんか何もないわ」
そうか…そうだよね⁈
生きることで
私たちは自分の手で
今日という日を
毎日毎日創り出している
それは作品みたいに
いい日だったり
がっかりする日だったりするけれど
誰のものでもなく
自分のものだ
窓を閉める前に
私はもう一つ気づく
創作が好きなのは
その喜びを知っているからだ
生きることも
きっとそうなんだね
その喜びを感じたくて
描きたくて
私は今日も
書いて
生きている