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十文銭と五十文(お金の見え方

お金はいくらあっても幸せになれない人がいます
 
でも、無くなるとストレスになる人は沢山います。
 
「太平記」に以下のような話があります
鎌倉時代の武将 青砥藤綱が
ある夜、鎌倉の滑川で
十文銭を落としてしまいました。
 
すぐ家臣(かしん)に
松明(たいまつ)を買うように命じ
その明かりで落とした
十文銭を探し出しました。
 
実はこの松明は「五十文」
落とした十文より高かったので
人々は大損をしていると笑いました。
 しかし 藤綱は

「たとえ十文であっても
 探さなければ滑川の底に沈んで
 永久に手にすることはないだろう。
 拾い上げた十文は手元にあり
 松明を買った五十文は
 世の中に流通し、生きている
 併せて六十文の銭が
 生かされる事こそ天下の利益である」 と話した。

以降笑うものはいなくなったという。
 
要約すると
落とした十文を拾う為に
五十文を使った結果
世の中には六十文が流通する。という内容です。
 
六十文を流通させる立場の考え
 
十文を大切にしたい
でも五十文を使ってまで拾おうとしない考え
 
五十文で十文を探し拾う事に「?」と思いながらも
松明で商売をしてる人
 
立場の違いでも六十文の見え方が違います。

でもそれはすべて正解です。
 
 
お金は多い少ないではなくて
 
あなた自身が今どうやって生きているのか?を
 
表すバロメーターなのです。
 
お金は生かす事を考えて、綺麗に使いたいですね。

お読み頂きありがとうございます。
理永

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